グローブライドのファッションレーベル「ディーベック(D-VEC)」が、2021年春夏シーズンにリブランディングする。これまでデザインチームが手掛けていたが、2021年春夏コレクションからヨウジヤマモト社で経験を積んだ齊藤亮太がデザイナーに就任した。
同ブランドは、釣り用品「ダイワ(DAIWA)」などを展開するグローブライドから2017年3月にデビュー。ダイワのフィッシングアパレルで培ってきたノウハウや技術を活かしたデイリーウェアを展開している。2021年春夏コレクションからはファッション性を向上させるため、2010年から今年までヨウジヤマモト社に在籍し、「B?Yohji?Yamamoto」のデザイナーを務めていた齊藤を起用。これまでは機能性を重視したウェアを製作してきたが、リブランディング後はファッション感度の高い30代をメインターゲットに、モードと機能性を掛け合わせたアイテムを展開する。
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2021年春夏シーズンは、水中で撮影した写真から着想を得た「Unforcus」をテーマにアイテムを製作。水面に映った花の写真をアレンジしたグラフィックを首から左肩にかけてあしらったシャツワンピースや、ウエストに付けたジップで丈感が調整できるセパレートコート、袖にギャザーを寄せたブルゾン、随所にレーザーカットによる切れ込みをデザインしたジャケット、温度調節素材「アウトラスト」を使用し、タンクトップを2枚重ねた2重タンクトップ、11本のコードを配し、引っ張ることで裾が捲し上がるギャザーブラインドスカートなどデザイン性を追求したアイテムが揃う。価格帯はコートが5万8000?9万3000円、ジャケットが2万8000?14万円、ニットが1万8000?2万6000円、シャツブルゾンが1万9000?3万9000円、カットソーが1万1000?1万2000円、パンツが2万4000?7万円、スカートが3万4000?5万6000円。
デザイナーの齊藤は「ディーベックの技術の高さには驚いた。生産技術や体制が整っていたからこそ製作することができたアイテムも多くある」と自身が手掛けた初のコレクションを振り返る。ディーベックの広報担当者は「これまではフィッシングアパレルで得たノウハウを活かした機能性の高いウェアを展開してきたが、製作するアイテムや客層に偏りがあるように感じていた。モードブランド出身者のデザイナーを起用し、感情や感性による物づくりを行うことで、新規顧客獲得など新しい風を吹き込みたい」とリブランディングの狙いについて話した。
■ディーベック:公式サイト
「ディーベック」2021年春夏コレクション展示会
Image by: FASHIONSNAP
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