【上海支局】アリババグループの天猫奢品(天猫ラグジュアリー)と米コンサルティング会社のベイン&カンパニーがまとめた「20年中国ラグジュアリーブランド市場調査レポート」によると、20年の中国のラグジュアリーブランドの市場規模は3460億元で、前年比48%増となる見込み。その一方で、世界全体ではラグジュアリー市場が23%縮小するため、中国本土がラグジュアリー市場に占めるシェアは20%で、前年比9ポイント上昇と、ほぼ倍増した。
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中国国内のラグジュアリーブランド市場が拡大した理由として報告書は、コロナ禍で海外旅行へ行けなくなったことに加え、国内消費がいち早く回復したことがあると分析している。4月から消費が回復し、ブランドによっては前年比2ケタから3ケタの売り上げ増となった。
20年の伸び率を品目別にみると、宝石類が80%、バック?キャリーケースが70%だったほか、履物類50%、衣類40%、化粧品25%、時計20%だった。購買層は95年以降に生まれたZ世代(約8000万人)の購入が急速に拡大している。1~10月のぜいたく品の消費額は前年比4、5倍となった。Z世代の台頭はラグジュアリーブランドのネット販売増加にもつながった。
ただ、中国国内売上高と中国人の海外購入額の合計でみると19年比35%減となっており、国内の増加が海外の減少を補っていない。国別でみると最大の落ち込み幅となっている。中国市場の成長は今後も続く見込みで、25年には世界の45%を占める可能性があるとしている。20年は国内比率が70~75%に拡大したが、25年には55%程度になる見込み。
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