サカイオーベックスの公式サイトより
大手染色加工会社のサカイオーベックスが、経営陣によるMBOで株式非公開化を目指し2月9日から3月24日まで実施した公開買い付け(TOB)が不成立に終わったと発表した。応募数は約393万株で、下限の約412万株に満たなかった。買い手となっていたサカイ繊維は、サカイオーベックスの松木伸太郎社長が今年1月に設立。買い付け価格は当初2850円としていたが、3月8日に3000円に引き上げていた。
サカイオーベックスは1891年創業の酒井商店を前身とし、1934年に法人化。現在は主力の染色加工事業をはじめ、繊維販売事業や制御機器事業など複数の事業を展開している。
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今回のTOBは、繊維業界の環境変化に柔軟に対応できる経営基盤の確立に努めるとともに、競争力のある企業体質を構築し、企業価値の向上に注力するために実施。第3位の株主であるニッポン?アクティブ?バリュー?ファンド(NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC)とは全株式を取得する契約を結んでいた。TOB不成立となったため、2021年3月期の期末配当は1株あたり50円とすると発表した。
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