ワークマンで販売を強化している一般客向け高機能シューズの売れ行きが好調だ。アウトドア?スポーツ用シューズは19年から毎年、前年比倍増ペースで売り上げが拡大し、22年3月期は100億円を超える見通し。昨年9月に発売したトレッキング用「アクティブハイクシューズ」も、店頭投入から1カ月で完売となる人気のため今夏、用途を広げて2型の新商品を発売。今後も一般靴の品揃えを拡充し、一般客向け高機能シューズの専門業態を開発する計画だ。
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(河邑陽子)
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同社は安全靴や長靴、足袋などの作業靴が、1000円を切る価格から豊富に揃う店として人気。作業靴は泥やほこりがついていて移動時に車内が汚れるため、作業員が建築や工事現場の行き帰りに履く一般靴も以前から販売している。最近はワークマンプラス業態の出店拡大で一般客の購買比率が高まり、一般靴も売り上げが年々上昇。同社でレディス商品と並び最も成長力のある分野となっており、今期の売り上げは作業靴150億円に対し、一般靴も100億円の大台に乗る見込みだ。
一般靴の売れ筋1位は、アッパーがニット製で軽く、靴底が柔らかいスポーツ用の「アスレシューズハイバウンス」。中国の大学と共同で開発した高反発ソール「バウンステック」をミッドソール全面に組み込んだ商品で、税込み1900円。腰やひざへの負担が少なく、疲れにくく履き心地が良いとSNSで評判で今春、走りやすく改良したジョギング用の高反発ソールシューズも発売して好調。2型で年間100万足の販売を見込む。2位が、アウトドア用のアクティブハイクシューズ。アッパーに耐久性の高い「コーデュラ」を使用し、独自の耐久撥水(はっすい)加工「スプラテック」を施した初心者向けトレッキングシューズだ。1900円と低価格で、黒は仕事用でも人気。供給が追いつかない状況のため、新たに機能や用途を広げた2型を開発してシリーズで打ち出し、客層と売り上げの拡大を狙う。
新商品の「アーバンハイク」では、三菱商事ファッションの耐久撥水加工「ディアマジック?ダイレクト」を採用。汚れが落ちやすく機能的で、本革風の素材を使用した日常使いを想定したデザインにし、普段使いの商品として今月下旬に発売。
もう一つはアッパーがポリウレタン製で、水や泥が入りにくい設計の防水シューズ「フロストハイク」。雨の日のアウトドアやタウン用だが、作業現場でも便利なためワークとタウン兼用での需要も見込める商品で、8月下旬に発売する。
ハイクシリーズは3型で初年度80万足、2年目は100万足以上の販売を目指す。一般靴の品揃えが充実し、売り上げが200億円に達したら、一般客向け高機能シューズの専門業態「ワークマンシューズ」を出店する考えだ。
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