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日本服飾文化振興財団が、デザイナー助成制度「JFLF AWARD」(以下、JFLF賞)の受賞者を発表した。「リコール(RequaL)」の土居哲也、「エボニー(EBONY)」の石野愛弥2人のほか、助成制度特別選考対象者として「ユイ マツダ(YUI MATSUDA)」の松田唯と「フェティコ(FETICO)」の舟山瑛美の2人が選出された。助成対象者であるリコールとエボニーには上限100万円の補助がなされ、特別選考対象者である2人も日本服飾文化振興財団の支援が受けられる。
JFLF賞は服飾デザインに係る活動を行う者に対して助成することを目的として制定された服飾デザイナー助成制度で、若手服飾デザイナーのデザイン活動を奨励するため2015年に開設。8回目を迎える今回の選考委員には、日本服飾文化振興財団代表理事でユナイテッドアローズ名誉会長の重松理氏、ユナイテッドアローズ相談役の竹田光広氏、「ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)」を手掛ける相澤陽介氏が名を連ねた。
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土居は東京モード学園在学時に私塾「ここのがっこう(coconogaco)」に在籍。卒業後、文化ファッション大学院大学で学び、2016年にリコールを立ち上げた。「時代に対して常に等しい物作りをしていく」というコンセプトの基、構築的なフォルムとダイナミックはアイテムを展開し、第34回イエール国際モードフェスティバル審査員特別賞など国内外のファッションアワードを多数受賞。2021年にはデジタル形式でロンドンファッションウィークに参加した。今回「オリジナリティのあるデザインを追求するデザイナー魂」が評価され、受賞が決定。また今後の課題として「マーケットを見据えたデザインやクオリティ、採算とのバランス」が挙げられている。
石野は服飾専門学校卒業後、アパレルメーカーで複数のブランドデザイナーを務めた後、独立。クラフトマンシップの宿るモノづくりを目指し、2018年春夏コレクションにエボニーをスタートさせた。今回の選考では、国内の上質な素材や産地の職人と試行錯誤しながら作られた独自素材など、テキスタイルに力を入れる姿勢が評価された。
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