ナイキが「分解できる」新作スニーカーを発表、接着剤不使用でリサイクル可能に

ナイキ ISPA Link

Image by: NIKE

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　「ナイキ（NIKE）」が、「ISPA」プロジェクトの新作シューズ「ISPA Link」「ISPA Link Axis」を発表した。「ISPA Link」は6月23日に発売予定で、SNKRS、NIKELAB MA5、ドーバーストリートマーケットギンザなどで取り扱う。「ISPA Link Axis」は2023年初頭の発売を予定している。

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　「ISPA Link」は、「分解できる」シューズをコンセプトに製作。これまでのシューズは屈曲性と耐久性を持たせる目的で接着剤を使って製造していたため、分解やリサイクルが不可能になっていたが、同モデルは接着剤を使わずに組み立てることで、使用後の分解を可能にした。また、長時間の糊付け作業が不要になることで1足の組み立て時間が約8分と、飛躍的に製造時間が短縮されるという。価格は税込2万7500円。

　「ISPA Link Axis」は、「ISPA Link」のサステナビリティ志向をさらに推進。従来の素材を裁断、縫製する製法ではなく、アウトソールにピッタリとフィットするアッパーを使用し、ソールにはエアバッグ素材のスクラップを使った100％リサイクル可能なTPU（ポリウレタン樹脂）を用いた。

　ナイキは過去にも分解可能なシューズを展開しており、新作モデルは2003年に発売された「プレストクリップ」と2005年に工業デザイナーのマーク?ニューソン（Marc Newson）とコラボし製作された「シュベドッカ」からインスピレーションを得て製作したという。

　また、ナイキは消費者や作り手に循環システムの重要性を訴える目的で、9月4日までデザイン博物館「ヴィトラデザインミュージアム」で開催されている展示会「Plastics: Remaking Our World」に参加。ナイキのチーフデザインオフィサーを務めるジョン?ホーク（John Hawk）は「私たちには調達、生産、利用、回収、そしてまた新しい物作りの方法まで全体を考えたデザイン?ソリューションを考える責任があります。そのゴールは、もっと意義を高められるものづくりをもっと深く考えて行うことです」とコメントしている。