北海道新聞社本社
北海道新聞社は、2022年11月30日をもって同社100%子会社の北海道新聞HotMediaが発行する「道新スポーツ」の紙面発行を休止すると10月5日に発表を行った。1982年に創刊した「道新スポーツ」は、全国ニュースでは「サンケイスポーツ」と提携しているが、北海道日本ハムファイターズや北海道コンサドーレ札幌など道内のスポーツや芸能の話題を扱ってきていた。「道スポ」の愛称で親しまれてきたが、インターネットの普及に伴う事業環境の変化の中で、紙面発行を休止し、ウェブサイトでの情報発信に全移行を決定したようだ。
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親会社の北海道新聞社は、新聞業界第7位。
ちなみに2020?2021年の売上高ランキングは:
1位 日本経済新聞社:3308億円
2位 読売グループ本社:3067億円
3位 朝日新聞社:2937億円
4位 毎日新聞グループ:1537億円
5位 中日新聞社:1076億円
6位 産経新聞社:878億円
7位 北海道新聞社:407億円
8位 神戸新聞社:396億円
9位 西日本新聞社:349億円
10位 中国新聞社:244億円
「地方紙」としては、中日新聞社を除けば最上位の存在であり、2005年3期の決算では当期利益35億円を上げて、全国紙の毎日新聞や産経新聞社を抜いて業界第5位だったこともあり、北海道では圧倒的な存在感を誇っている。しかし、道新スポーツは、2022年4月現在の発行部数は2万9497部(日本ABC協会調べ)と低迷しており、ウェブ版への完全移行も必然の流れと言えるだろう。
9月6日には、福岡を中心に九州にスポーツ紙として愛読されてきた「西日本スポーツ」(2020年4月時点で発行部数8万5215部)が2023年3月31日付で本誌を休刊しウェブ版に移行することを発表したばかりだが、地方のスポーツ新聞の紙媒体での存続は困難になってきたようだ。いずれ、全国紙のスポーツ新聞にもこの流れは波及してきそうだ。
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