


京都市中京区、烏丸御池や二条城にも近いエリアに位置する泌尿器科?内科の医院、いぬいクリニック。京町家風の外観が街になじむクリニックは、22年7月に開業した。アートを飾ったり書籍を置いた憩いの場「いぬいのいこい」も提供している。院長の乾将吾医師は、1000人を超えるフォロワーを持つインスタグラマーとしての側面も持つ。
「受診せずアートを楽しむためだけに来てもいい」
昔はたくさんいた、気軽に相談できる町医者のような〝ネオ町医者?を目指して開業しました。医療?診察を通じて貢献するとともに、憩いの場を提供することでも地域に貢献したい。そう思い、2階のコミュニティースペース「いぬいのいこい」を設けました。アートを楽しんだり、子供が宿題したり、ベビーカーのお母さんのたまり場になってもいい。受診の有無は関係ありません。
クリニックにはハワイ在住のアーティスト、山崎美弥子さんの作品が飾ってあります。山崎さんの作品は、気持ちが落ち着くだけでなく、その奥に秘められたメッセージが感じられます。アートを見たり、ゆっくり過ごしてもらうことで、気持ちが楽になるなら、広義で医療といえるかもしれません。

いぬいのいこいには書籍のコーナーも設けている
「ファッションも大好き。インスタグラムではほぼ毎日、スタイリングを投稿している」
まとう服からエネルギーもらえる。開業のパワーもファッションからもらいました。
好きなブランドは「コムデギャルソン」。川久保玲さんの物作りの精神や発するメッセージ、シーズンテーマなどを深く読み解き、その考え方がクリニックの理念にも大きく影響しています。
デザイナーコレクションは国内外とも毎シーズン見ています。時代の空気感をつかみ、各デザイナーが追い求める新しいことや面白いことを、自分なりに解釈しています。ファッションから得る新しい刺激が、新しい知識を学ぶことや、患者さんとの接し方にも生きています。
診療後に患者さんとファッションの話になることもあります。僕個人の意見ですが、中長期的に患者さんの変化をとらえるヒントの一つに、ファッションがある可能性もあります。
医療とファッションやアートは、遠く離れているようで、実はそんなに遠くない。ファッションやアートを切り口に、泌尿器科を受診するハードルを下げられるかもしれないですし。実際、山崎さんのアートを目当てに遠方から〝観光?に来る人もいる。いろんな切り口、メニューを提供しながら、人とのつながり、一つひとつのご縁を大切にしたいと思っています。

京町家風の外観の、いぬいクリニック
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