新春の伊勢丹新宿店の行列の様子
Image by: FASHIONSNAP
三越伊勢丹ホールディングスが、基幹店の一つである伊勢丹新宿本店が2023年3月期に統合以前も含め、歴代最高の売上となる見通しだと発表した。過去最高実績を記録していた1992年3月期以来、31年ぶりの更新となる。
同店の2023年3月期は、3年ぶりに行動制限のないゴールデンウィーク商戦となった2022年4、5月を皮切りに好調が続いており、三越との統合以降で過去最高実績を収めたコロナ前の2019年3月期の実績を2023年3月まで12ヶ月連続で上回っている。同社広報担当者によると、1992年3月期の売上高は3000億円超の規模。2023年3月期はその実績を大幅にクリアする見込みだという。
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売上を押し上げた主なカテゴリーは、ラグジュアリーブランドや宝飾品、時計などの高付加価値商品。ラグジュアリーのほかに「マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)」などの婦人服カテゴリーも寄与し、2023年1月以降は2019年3月期比で約2?4割増で推移している。
マーケティング施策も奏功した。同社は外商を含むダイレクトマーケティングに力を入れており、独自のMDに強みを持つ同店の企画力を活かしたイベントも好評を得た。
日本人客による売上に加えて、10月からは水際対策が緩和され、インバウンド客の売上が上乗せされたことも要因の一つ。通期の免税売上高の比率は1割程度。インバウンド客は今後さらに増えることが見込まれることから、2024年3月期にも期待がかかる。
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