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三陽商会が2023年2月期通期の連結決算で営業利益22億3500万円を計上し、2015年12月期以来、7期ぶりの営業黒字化を達成した。上期の連結決算発表では通期の予想として16億円の黒字を見込んでいたが、新型コロナウイルス鎮静化に伴う市場回復により、想定を大きく上回る着地となった。
同社は、コロナ収束により国内個人消費、サービス消費がともに増加している現状に加えて、主販路である百貨店や直営店の集客が回復したこと、主力のコート?ダウンジャケット等防寒衣料が好調に稼働したことなどを受け、当初予想していた566億円を上回る582億7300万円の売上を確保。入国制限の緩和に伴い、インバウンド需要が回復に転じたことも業績を後押しした。
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今後の国内経済について同社は、原材料高やウクライナ情勢の影響を受けつつも、インバウンド需要のさらなる増加により中期的に回復基調が続くと予想。2022年4月に発表した中期経営計画の2年目にあたる2024年2月期では、百貨店の出退店による採算改善やECでのプロパー販売の強化などの施策を通して売上高の確保、売上総利益率の改善に取り組む。通期の業績予想は、各セクションともに前期越えとなる売上高595億円(前期比2.1%増)、営業利益24億円(同7.3%増)、経常利益25億円(同2.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益22億円(同2.1%増)を見込む。
■2023年2月期連結業績
売上高:582億7300万円(前期比50.8%増)
営業利益:22億3500万円(前期は10億5800万円の赤字)
親会社株主に帰属する当期純利益:21億5500万円(同226.0%増)
■2024年2月期連結業績予想
売上高:595億円(前期比2.1%増)
営業利益:24億円(同7.3%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:22億円(同2.1%増)
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