Image by: THREE
Plant Vibe feat. THREE
精油のみで香りが作られたTHREEの新しいフレグランス「エッセンシャルセンツ」。自然のエレメントをインスピレーション源とした5種類のうち、“一輪の花”を想起させる“01 IN BLOOM”他、植物の香りと生活の関係を、フラワーアーティストの宇田陽子さんとフローリストの越智康貴さんとともに探る。
オープンマインドで選ぶ一輪の花 フラワーアーティスト宇田陽子が楽しむ香りと生活
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ミニマムでモダン。新しい花へのアプローチで知られる「logi plants&flowers」の宇田陽子さんが考える、花や植物のある生活、香りとの密接な関係とは。
生活に寄り添うアロマティック
ーご自身のライフスタイルに“香り”がどのように関わっていますか?
すべてです。思えば、小さな頃から香りへの興味は深かったように感じます。よい香りのソープとかも好きでしたし、ルームフレグランスがあまり売ってない中学生の頃にそれらしきものを買ってきて楽しむこともありました。
ー精油など植物の香りが持つ魅力に気がついたのはいつですか?
1カ月ほどこもって制作を続けたことがあり、気持ちが沈んでしまい元気がなくなってしまいました。その時、あるスタッフがゼラニウムを持ってきてくれて。その香りを嗅いだ時、強烈にアロマのパワーを感じました。疲弊していた心が和らいでいくのを感じ、ゆっくりとリラックスしていく……植物の香りには人を癒す力があるんだなって。それ以降、精油が入っているルームフレグランスやハンドクリームなどを取り入れるようになりました。
ー精油のパワーに満ちたTHREEの「エッセンシャルセンツ」を纏ってみて、生活にどんな変化がありましたか?
数ある中で気になったのは01の「IN BLOOM」。職業柄、ゼラニウムの気配はすぐに感じ取ることができました。ゼラニウムの丸みある甘さの中にスっとしたニュアンスのティートリーやユーカリ。時間とともに変化して、リフレッシュしながらもリラックスできる。そんなフレグランスです。最近体質改善をしていて、ケミカルなものなど余計なものを取り入れたくなくなってきました。感覚も研ぎ澄まされてきたせいか、大地、自然のものを取り入れたい気分。そういった意味で、精油をベースにしたフレグランスはすんなりと受け止められる。しっかり香るけどしつこくなく、濃厚だけど軽やか。朝と夕方、時間によって違うのもいいなと思いました。
記憶を刺激し、癒しをあたえる香りの力
ーフラワーアレンジメントの際に香りを意識することはありますか?
花や植物のフォルムや、それぞれの個性豊かな造形美。それに惹かれてこの仕事をしている気がします。見た目の美しさはもちろん、時に香りを重視して花を選ぶことも。例えば、プロポーズをする際の花束だったり、そういった大切なシチュエーションでは記憶に残る香りの花を入れるようにしています。私自身、キンモクセイが咲くとおじいちゃんの庭を思い出したりするし、香りと記憶の密接な関係を強く感じますね。
ー身近なことだと、どんな時に香りに助けられていると感じますか?
クレンジングって基本的に面倒だし、疲れている時なんてもう……。でもTHREEの「バランシング クレンジング オイル N」は、ローズマリーなどのアロマで癒されるし、フランキンセンスも深呼吸をしたくなるような香りで。メイクをただ落とすだけではなく心がリセットされる感覚もいい。落とさないで寝てしまいたくなる日もありますが、「あの香りに包まれたい」という気持ちで頑張れます。「エッセンシャルセンツ」の“00 WRITTEN IN STONE”の石のニュアンスを感じる香りも、どこか心がリセットされる感覚がありました。
一輪の花が放つエネルギー
ー「エッセンシャルセンツ」の“01 IN BLOOM”は、「一輪からにじむ波動」がテーマです。花を扱う立場として、“一輪の花”をどのように捉えていますか?
「logi」では、一輪でも様になる花を買い付けています。例えばこのカラーの花。この一輪だけを飾って眺めることで、その個性を感じられるはずです。個々が持つカーブの違いや鮮やかな発色は、本当に本当に美しい。花や植物って繊細で華奢なイメージがありますが、ものすごく力強いんです。だって、あの硬くて分厚いコンクリートを突き抜けて咲く花だってあるし、世界の終わりがきたら植物から復活するんじゃないかなと思うほど。そんなパワーに満ちた花や植物を心からリスペクトしています。
ーライフスタイルにフィットした、花や香りとの付き合い方とは何でしょうか?
組み合わせて買わないと、って思わないでいい。一輪でもいいので気分にあった花を買うのがおすすめです。気分によって香水を変えるような感覚。その時に欲しているものを補うようなイメージで、かたち、色を選ぶ。フレグランスやアロマも同じだと思います。その時の自分が求めるものに耳を傾け、既存のセオリーにとらわれずに選んでいくことで、生活の中にそれらが入っていく。植物の力や個性を眺めたり身に纏うって、本当に素敵なことです。
フラワーアーティスト/ 「logi plants&flowers」デザイナー
宇田陽子
花や植物を扱うショップで経験を重ね、2004年独立。フラワーコーディネーターとして活動をスタートさせ、2009年にフラワーショップ「logi plants&flowers」をオープン。モダンな演出で花々が持つアイデンティティを際立たせる独自のプレゼンテーションで、多くのファンを持つ。2014年には生け花を主体としたアートワークブランド「PAVILION!」を設立し、花と植物を多角的にスタイリングしている。
https://logi-plantsandflowers.katalok.ooo/ja
可視化されたものではない、香りの面白さ フローリスト越智康貴が考える花のエネルギー
フローリストだけではなく、さまざまな表現をアウトプットする越智康貴さん。花と香りの存在意義を、THREEのフレグランス「エッセンシャルセンツ」、都会に咲く花の芳香“01 IN BLOOM”とともにたどる。
無限に存在する香りの中から、寄り添わせる
—ご自身のライフスタイルでは、どのように“香り”を取り入れていますか?
昔から香水が好きで、自分でも驚くほど多く持っています。しっかりと重さのあるものから軽めの精油ベースのものまで幅広く愛用していて、植物や花の香りの種類にこだわりはありません。気分が変わっていくタイプなので、ファッションも含めその時の気持ちや好みを大切にしています。自分自身が多角的な側面を持っていて、香りはそこに“整合性”をあたえてくれるような存在かも。とにかく、フィーリングにフィットしていることが大事です。
—数多くある好きなものの中でも、特に好きな香りの方向性はありますか?
一番、とは言えませんが漠然とした好みがあって、パチュリが使われているものが多い。あと、ものづくりの考え方や取り組みにユーモアがあったり、素敵なクリエイションが込められている香りも好きです。ただ、家にいるときは無臭、無音で過ごしていて、基本的には外で香りを楽しんでいる。実は猫と暮らしていて、その為です。
—精油の香りも好きとのことですが、THREEの「エッセンシャルセンツ」を纏ってみて、どんな気持ちになりましたか?
5種類ある中で纏ってみたのは花がインスピレーションと聞いた01の「IN BLOOM」で、青々とした葉のニュアンスや果実っぽさを感じました。華やかな花々の香りではなく、もっと落ち着いた印象。30分ほど経過したらどこか墨っぽい雰囲気を感じて、奥行きがあり、さまざまな側面の花の個性を受け取りました。軽やかなので、静かに薄く香りを纏いたい時の僕にはぴったりです。
人間の感情を動かす、香りのマジック
—花を主軸としたクリエイションをされていますが、あなたにとって花と香りとはどんな関係性にあると思いますか?
「リナロール」や「酢酸リナリル」など、花に含まれる成分はリラックス効果が期待できたり——そういった植物の効能、配合する技術や抽出する技術に興味があります。自分は基本的に不安と一緒に生きている人間。だから、香りを使ってリラックスできることを科学的に知ると、その効果をより大きく感じることができる気がしています。花が持つ力、香りはさまざまな用途で使うし、助けてもらっていますね。
—花だからこその、香りの魅力とは何でしょうか?
花の香りって、みんな漠然と理解している。でも、どんな香りか特定しづらく、つかみどころがない。だから面白いんです。アロマテラピーや香りから受け取る感性は、数値化することができない。自分でさまざまなものを使ってみて、実際に効果を体感できるかもどうかも人やものによってバラバラ。色や質感は実際に視覚情報として認識しているだけだけど、花は物質としてははっきりと見えている。一方で、味や香りは可視化されてなく、捉えづらい。空間や時間によって変わっていく。そのかたちを持たないものにこそ興味があり、移ろってくことに意味を見出したくなる。目に見えないものこそにエネルギーがある、と考えています。
花開き、初めて感じる波動
—THREEの香りのイメージを教えてください。また、THREEの愛用品があれば教えてください。
THREEってコスメ界の“サードウェーブ”の一部だと思っていて。精油を主体とした香りではあるけれど、今まで嗅いだことがないようなアレンジやツイストが加えられていて、実はとても複雑。実験的な香りのプロダクトが多いと思います。それぞれが持つ個性も感じられるし、ガストロノミー調というか、組み合わせの妙がある。「バランシングステム」のローションや洗顔料などたくさんのアイテムを使ってきましたが、植物の香りとは言え、言葉にできない、例えることができない香りなのが面白い。
—「エッセンシャルセンツ」の“01 IN BLOOM”は、「一輪からにじむ波動」がテーマです。花を扱う立場として、“一輪の花”やその力をどのように捉えていますか?
「月下美人」という、一晩しか咲かない花があります。不思議なことに、今にも咲きそうなつぼみの状態でも香りがしないのに、花開いたその瞬間から、だんだんと甘い香りを放つ。その物体しか持っていない香り。タイミング。花が咲くという変化とともに、香りの成分が宙を舞い、そこではじめて香りがする。自分が嗅がれる“花側”だったら……とイメージしたりして、その花の存在感に強く惹かれます。一輪の持つ力は、すごい。
—ライフスタイルにフィットした、花や香りとの付き合い方とは何でしょうか?
人にあげる。これが、最強です。インテリアに取り入れる、とかより、人にあげるという行為が最高。嬉しい気持ちを運んでくれるし、嫌がられない。贈るその人のために選ぶプロセスも楽しいですよね。そして花を生活に取り入れるためのコツのひとつとして挙げられるのが、模範解答ですが気に入った花瓶を買うこと。ギターに例えると、見た目が好きなギターを持つとひきたくなるし上手くなる。花瓶に関しても、好きなものがひとつあれば花を飾りたくなるはずです。
—この「エッセンシャルセンツ」は、そういった花を贈ったり選んだりする行為とリンクする部分はあると思いますか?
言い方を選ばずに言えば、この香水ってパッケージで購買意欲をかき立てようとしてないじゃないですか。過剰な飾りで誘っていない。逆に、“中身”の香りをシンプルに、ありのまま表現していますよね。だから、中身に惹かれて素直に買いたくなる。そういった意味でとても優れているし、面白いと思います。シンプルな花束を贈る感覚で選べる存在かもしれませんね。
フローリスト/「DILIGENCE PARLOUR」主宰
越智康貴
文化服装学院を卒業後、フローリストに転向。2011年には自身がディレクションするフラワーストア「DILIGENCE PARLOUR」をオープン。花そのものが持つ存在感をミニマムに演出する世界観が高く評価され、2015年にはストアを表参道ヒルズに移転。メゾンやファッションブランド等の装花を手がけながら、コラムの執筆や写真のカテゴリーでも活躍。花を基軸としたアーティスティックで多面的な活動で知られる。
https://diligenceparlour.jp/
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