Image by: FASHIONSNAP
「ザラ(ZARA)」が発表した新広告キャンペーン「The Jacket」が、イスラエルとハマスの紛争を彷彿とさせるイメージなどを含むとして、海外を中心に非難が殺到している。SNS上では、「#BoycottZara」のハッシュタグとともに同社へのボイコットを呼び掛ける動きが拡大。これを受けて、同社は公式SNSやホームページ上からキャンペーン画像を削除し、12月13日には公式インスタグラム上で謝罪コメントを発表した。
問題となったのは「ザラ アトリエ(ZARA Atelier)」の新広告キャンペーンの画像で、手足のない彫像や白い覆いで包まれたマネキンなどが小道具として複数登場。とりわけ、女性モデルが白い覆いに包まれたマネキンを肩に担いだ写真がガザで犠牲になった遺体を連想させるとして問題視され、強い批判を集めていた。
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同社が投稿したコメントによると、今回発表された新広告キャンペーンは、「彫刻家のアトリエでの制作途中の作品をイメージしたもの」であり、「芸術的な文脈のもと、クラフトメイドのウェアを紹介することのみを目的として制作」したと言及。企画発案は今年の7月、撮影は9月に行ったとしており、10月7日に始まった紛争とは無関係であることを強調している。また、同社はキャンペーン画像に多くの批判が集まったことに対して、「不本意ながら、一部のお客様に今回のキャンペーンに対する不快感を抱かせてしまい、私共の制作意図とはかけ離れたイメージを与える結果となりました。ZARAはこのような誤解を招いたことを謹んでお詫び申し上げるとともに、皆様に深い敬意を捧げることを改めてお約束いたします」と投稿の中で謝罪。しかし、対応の遅れや謝罪の内容が不十分であるなどとして、引き続き批判的なコメントが多く寄せられている。
なお、同社は2021年にも、ウィメンズ部門のヘッドデザイナーであるVanessa Perilmanが、パレスチナ人モデルのQaher Harhashに対してパレスチナを侮辱するような内容のメッセージをインスタグラム上で送信したことが発覚。それを受けて非難が殺到し、Vanessa Perilmanが謝罪するとともに、全てのSNSアカウントを削除したという出来事が起きていた。
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