岩田翔と滝澤裕史が手掛ける「ティート トウキョウ(tiit tokyo)」が、国立競技場でランウェイショーを開催し、2023年春夏コレクションを発表した。
ティート トウキョウは、岩田と滝澤が2011年に「ティート(tiit)」としてブランドをスタート。2016年秋冬シーズンにブランド名を現在のティート トウキョウに変更し、「日常に描く夢」をコンセプトに繊細な色使いを特徴とした叙情的なコレクションを展開している。デビューから10周年となった2021年12月には、シーズンを定めず新作と過去のアーカイヴをミックスし、「2021年ショー」としてランウェイショーを開催した。
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2023年春夏コレクションのテーマは「DREAMERS」。イタリアの映画監督?ベルナルド?ベルトルッチ(Bernardo Bertolucci)の作品たちをインスピレーションソースとしており、その1つである青春映画「The Dreamers」をベースとしてアイテムを製作した。デザイナーの岩田は「ベルナルドの作品が持つアナログな雰囲気が、デジタル化が進む現代に良い意味で違和感を与えてくれると思った」と採用理由を語った。
ランウェイショーは会場が暗転した後、迫力のある音響とともにスタート。明るく照らされた国立競技場のトラックの上を、新作を身に纏ったモデルが歩いた。
Image by: FASHIONSNAP
コレクションでは、花の装飾を施したトップスや縮絨加工を加えたトップスとハーフパンツのセットアップ、レザーのライダースジャケットなどを発表。2021年のショーでは、水墨画をモチーフとしながらあえて色をつけて新鮮さを加えたアイテムを発表したが、今シーズンは対照的にいずれのアイテムもベージュを基調としたヌードカラーで統一した。「これまでは複雑な要素を組み合わせてコレクションを構成していたが、今回は分かりやすく、シンプルに『肌を美しく見せる服』を心掛けた。モノやブランドが溢れる時代なので、誰の目にも分かりやすく映るものにしたかった」と話す。
滝澤裕史(左)と岩田翔(右)
Image by: FASHIONSNAP
改装後の国立競技場でファッションブランドがショーを開催するのは今回が初めて。岩田は「国立競技場は東京を象徴する場所の1つで、建築物としても素晴らしい。ずっとショーをやりたいと思っていたので実現して嬉しい」と振り返った。
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