資生堂グループの国内地域の本社 資生堂ジャパンが、新経営改革プラン「ミライシフト NIPPON 2025」を発表した。「持続的な成長」「稼げる基盤構築」「人材変革」の3つを柱に、成長性や収益性が高いブランドへの集中的投資、国内EC売上の伸長、社員のリスキリングへの積極的支援、早期退職プランなどを展開。なお早期退職プランでは約1500人の希望退職者を募る。
日本の化粧品市場は、ここ数年間で消費者の意識や購買行動の多様化が加速。そのため同社は、スピード感を持って、消費者やお客起点で新しい価値および市場の創造に取り組むことが重要だと考慮。また同時に、強化すべき領域に集中的に投資をすることで持続的な成長と収益性の向上を図ることを目的に、持続的な成長など3つを柱とする新経営計画プランを実行する。
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持続的な成長では、成長性や収益性が高いブランド?商品?接点へ徹底的に活動を集中し、ブランド戦略とタッチポイント戦略を強化する。ブランド戦略は、同社の強みである技術や研究開発力を駆使し、圧倒的に愛されるブランドや商品の導入加速および強化と、変化する消費者のインサイトを捉えた新カテゴリーの創造といった2軸で展開する。タッチポイント戦略は、日本で培ってきた「おもてなし」を強みとするリアルなサービスと、中国や米州等で展開してきた最新のデジタルの知見を、お客の体験価値として融合させる。デジタルの取り組みについては、リテーラーEコマースや「オミセプラス(Omise+)」の強化、同社ECサイト「ワタシプラス」の刷新に取り組み、国内EC売上比率を現状の10%台前半から30%への拡大を目指す。
稼げる基盤構築では、ブランド戦略やタッチポイント戦略による高収益基盤への転換に加えて、原価、マーケティング投資、経費の全てにおいて効率化を進め、2年間で250億円の削減を見込み、実現する。
人材変革については、人材育成や組織の早期確立に取り組み、一人ひとりのキャリアを支援する「ミライキャリアプラン」を展開。同プランは、社員に向けたリスキリングへの積極投資を行うほか、退職を希望する社員に向け、現行の早期退職制度に特別加算金と再就職支援サービスを追加した早期退職支援プランを提供する。一定の年齢および勤続年数などの条件を満たす人が対象で、約1500人を想定。4月17日から5月8日まで募集期間を設け、9月30日を退職日とする。
■資生堂:公式サイト
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