Image by: 伊藤忠商事
伊藤忠商事、リサイクルナイロンブランド「エコニール(ECONYL?)」を展開する「アクアフィル?(AQUAFIL?)」、漁網製造を手掛ける桃井製網と木下製網の4社が、リサイクルナイロンを使用した漁網を共同開発した。
現在、世界では年間約115万トンの漁業由来のプラスチックごみが社会問題となっており、持続可能な海洋環境を実現するため、環境に配慮した製品の開発や使用済み漁具等の海洋ごみのリサイクルへの取組みが求められている。
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伊藤忠商事は、2021年2月にアクアフィル?社とナイロン循環リサイクルビジネスの拡大について提携を発表するなど、廃ナイロンの回収、リサイクルナイロン「エコニール」の販売、および「エコニール」の新規用途開発に注力してきた。2022年には、ファスナーメーカーのYKKと環境配慮型のリサイクルファスナーとリサイクルボタンを共同開発した。
「エコニール」はファッション?自動車業界など全世界2500社以上のブランドオーナーに採用されてきたが、漁業界では漁網の強度や染色性などにより製品化が課題だった。今回開発した「エコニール」は桃井製網および木下製網の製網技術と組み合わせることで、漁網に適した強度と特性があるリサイクル漁網の開発に成功。既に量産体制を確立しており、漁業界においてもナイロン循環リサイクルを推進していくという。
伊藤忠商事は、環境に配慮した漁網の普及や使用済み漁網の回収を進めることで、今後も国内外の企業とのパートナーシップのもと、持続可能な循環型社会の構築を目指す。また、今後は「エコニール」の製造技術を活用し、スポーツギア等への展開も検討しているという。
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