Image by: 生活工房

「途中でやめる」山下陽光が新しい“商売”を考える展覧会を開催

Image by: 生活工房

　リメイクファッションブランド「途中でやめる」のデザイナー?山下陽光が、展覧会「山下陽光のおもしろ金儲け実験室」を三軒茶屋の生活工房ギャラリーで開催する。会期は9月3日から12月26日まで。

　同展は、「仕入れから流通まで、新しい『商売』を考える展覧会」として開催。今年で設立20周年を迎えた「途中でやめる」の新作をはじめ、山下の個人出版や、同氏が大井競馬場のフリーマーケットで仕入れたカセットテープやおもちゃ、昔の雑誌、野生のワサビにヒントを得た絵画「ワサビ画」など、著書「バイトやめる学校」（タバブックス、2017）をもとにした「おもしろ金儲け」を現在進行形で提案する。

ADVERTISING

　会場には、山下の仕事場を開設。同氏の思いつきと実験、実践を全公開し、既存のシステムから新たな価値を生み出す「おもしろ金儲け」の公開実験を行う。そのほか、出来立ての新作の即売会をはじめとした突発的なイベントも開催予定。

　また、トークイベントも開催。9月7日には「山下陽光のギャラリートーク」を実施し、山下が展覧会を準備しながら考えたことや、最近見つけた面白いものについて語りながら作品解説を行う。12月7日には、「調べ物」に多くの時間を費やしてきた山下自身が今、一番気になる「調べ物」をしている研究者をゲストに招くトークイベント「調べ物の調べ方　カラー写真とワサビの場合」も実施。占領下の日本でアメリカ人が撮影したカラー写真の収集、分析を行う衣川太一と、ワサビにまつわる文献調査からフィールドワーク、DNA分析をする山根京子の2人が登壇。山下が聞き手となり、それぞれの「調べ物の調べ方」を模索するという。ギャラリートークは、すでに生活工房の公式サイトで申し込みを受け付けており、衣川、山根とのトークイベントは、9月25日10時から同公式サイトで申し込み受け付けを開始する。