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花王が2024年第2四半期連結決算(2024年1?6月)を発表した。売上高は前年同期比6.7%増(実質1.9%増)の7879億8700万円、営業利益は同123.7%増(実質68.2%増)の579億3900万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同161.1%増(実質64.9%増)の434億1300万円を計上した。グローバルでのコアブランドの強化や高付加価値化による価格改定を含む構造改革が奏功したことから増収増益となった。
コンシューマープロダクツ事業は、DXを活用したマーケティング手法の高度化や高付加価値製品の提案、その価値に見合った価格設定などの取り組みから収益性が向上。中でもヘルス&ビューティケア事業は同11.6%増(実質5.4%増)の2106億円を売り上げ、スキンケアでは国内におけるUV製品とシート関連の新製品が好調に推移したことや、昨年11月に買収した「Bondi Sands(ボンダイサンズ)」の売り上げが寄与した。ヘアケアではリブランディングした「エッセンシャル(Essential)」が伸長し、新たなプレミアム戦略も推進している。営業利益は、2023年から始めた構造改革の取り組み等の効果もあり、423億円(同281億円増)と伸長した。
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コンシューマープロダクツ事業の中で、化粧品事業は「カネボウ(KANEBO)」、「アリィー(ALLIE)」、「ソフィーナ iP(SOFINA iP)」などが貢献したが、中国向け越境ECの市況低迷と「ケイト(KATE)」の売り上げが昨年のヒットの反動で減少したことから、日本全体の売り上げは微増にとどまった。中国では市場伸長の鈍化に加え、競争環境が激しい中で「キュレル(Curél)」が苦戦し前年同期を下回った一方、欧米では「センサイ(SENSAI)」の新製品が好調で前年同期を上回った。化粧品事業全体の売上高は同0.8%増(実質2.6%減)の1167億円に着地した。
下期の利益増に向けた施策として、積極的な新製品?改良品の投入や高付加価値提案の推進、クローバルでのUVケアのシェア拡大、プレミアムヘアケア市場への更なる提案、中国化粧品の地産地消強化、化粧品のグローバル展開強化を掲げている。
2024年12月期通期の連結業績予想について、中国経済の減速や中東での地政学リスク、原材料価格上昇等の不透明な事業環境が想定されるものの、上期の業績が好調に推移したことから上方修正した。売上高は前回予想から200億円増の1兆6000億円に、営業利益は同100億円増の1400億円に、親会社の所有者に帰属する通期利益を同60億円増の1040億円にそれぞれ引き上げた。
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