AOKIの春夏商品、二極化に対応した構成　「スポーツ」「旅行」での訴求も

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　スーツ専門店のAOKIは11月17～19日からの3日間で、来年の春夏商品の展示会を開催した。当期については、需要の二極化が進むビジネスウェア市場において、「AOKI」ブランドでは高級感、「ORIHICA(オリヒカ)」ではリーズナブル感をそれぞれ訴求していく考え。

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　AOKIブランドでは、男性向けについて今回から大きく3つのコンセプトとして、「ビジネス」、「スポーツ」、「トラベル」を掲げている。ビジネスでは従来からある高級ラインの「金のスーツ」の品ぞろえを拡充したほか、スポーツではストレッチ性のあるスポーツウェアテイストの「BIZ　MOVE」などを販売する。

　また、コロナ明けで改めて訴求を本格的に介したトラベルについては、新ブランドとして「TAPOKE」を発売(画像)。直近で強化しているカジュアルラインの商品でもあり、表側と内側で合計10カ所以上の多ポケット仕様となっている。バッグを使わずとも荷物を小分けにしてポケットに収納できるため、ビジネスシーンだけでなく、日帰りの遠出などの際にも着用できると見込んでいる。

　女性用については仕事着全般をまとめたブランドとした「MeWORK」のラインアップ拡充を進めている。従来はジャケット中心だったが、パンツやスカート、コート、小物などにも拡大。春夏については入卒園などのセレモニー用とビジネスウェアの両方に対応したセットアップなどを提案している。また、コートに関しては高密度織物の産地としても知られる能登地方とのコラボ商品を発売。ストレッチ、撥水、防汚、透湿などの機能性を備えた内容で展開する。

　オリヒカブランドについては、男性向けにおいて、AOKIと同様にビジカジの強化として「BIZSPO」シリーズで、上下のセットアップだけではなく単品パンツも展開し、色柄数を増やしている。最大の特徴は縦横360度のストレッチ性で、近年は仕事帰りにフィットネスなどに通う人も増えていることから、スポーツ性にマッチした内容で訴求していく。

　女性用では、オフィスウェアのカジュアル化が進む中でも、必要な場面が残るスーツ需要に応えた商品として、同ブランドの中では高価格帯の「ORIHICA LUXE」を提案。光沢感のある素材で高級感を演出する一方、デニム調のオリジナル柄も展開しカジュアルな着こなしにも対応していく。

　また、新商品の「フラミンゴPANTS」については、BIZSPOと同様にストレッチ素材で動きやすさで訴求。脚を長く細く見せるパンツとして機能面と見た目の良さを両立させた商品として展開する。

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