
25~26年秋冬「ミラノ?ファッションウィーク?メンズ」

間もなく開催される25~26年秋冬メンズ?ファッションウィークの見どころを現地通信員が紹介する。
ミラノ ロンドン勢が新風を巻き起こすか
1月17~21日、ミラノで開催される25~26年秋冬ミラノ?ファッションウィークはショー20(うちデジタル開催4)、展示会41、イベント7の、計68の発表が予定されている。
2月のレディス期間中に、メンズとレディスの合同ショーを予定しているブランドも多く「モスキーノ」「グッチ」「ディースクエアード」「JWアンダーソン」らは不参加。今年100周年を迎える「フェンディ」も、2月に大規模な合同ショーを行う見込みで、今回のメンズは不参加となり、少し寂しいカレンダーとなった。
ショー形式での初参加は、「ピエールルイ?マーシャ」、伊の若手デザイナー、ドメニコ?フォルミケッティがデザインする「ピーディーエフ」、今回ロンドンからミラノに舞台を移す、英国の「サウル?ナッシュ」。ミラノと上海を拠点とし、ロンドンで発表していた「プロナウンス」もミラノに復活する。新風を吹き込みたいミラノにとって、ロンドン勢の参加は大歓迎だ。
話題となるカプセルコレクションにも注目。「バリー」は、イタリア人DJのレオ?マスと協業したカプセルコレクションをイベント形式で発表。米国のバイクウェアブランド「ブラウアー」と「ピレッリ」は、協業カプセルコレクション「ブラウアー×ピレッリ」を発表する。
デジタルショーでは、サウジアラビアの「ケイ?エル?エム」、労働の価値づけと素材のアップサイクルに取り組む、インドの「アーカイブ?シティ」、伊を拠点とするガーナ人デザイナーの「ヴィクター?ハート」など、小粒だが、独自の感性と哲学を持った若手デザイナー発掘に期待したい。
(ミラノ=高橋恵通信員)
パリ PFW盛り上げる新鋭デザイナー
21日にスタートするパリ?ファッションウィーク(PFW)は、「キディル」と「ルイ?ヴィトン」(ライブストリーム配信)のショーでオープニングを飾る。68のメゾンが参加する今回のメンズPFWでは、新たに参加する若手と、久方ぶりにカムバックするメゾンのショーが注目を集めている。
2日目には、22年にLVMHヤングファッションデザイナープライズを獲得した「SSデイリー」と「スリーパラディ」が、カレンダー序盤を盛り上げる。そして4日目には、24年のCFDAアワードでアメリカン?メンズウェア?デザイナー?オブ?ザ?イヤーを2年連続で受賞した「ウィリー?チャバリア」が、メンズカレンダーのリズムに弾みをつける。
「ジャックムス」は4年間のブランクを経てパリ?ランウェー復帰。2年ぶりの「ランバン」は新アーティスティックディレクター、ピーター?コッピングによる初のコレクションでPFWの最後を飾る。そしてイッセイミヤケは「オム?プリッセ?イッセイミヤケ」ではなく、「アイム?メン」で参加。三宅デザイン事務所に所属するデザインチームによる三宅一生の「一枚の布」という思想からどのようなコレクションをパリで見せるのか、期待が高まる。
最終日にはジャックムス、ランバンに交じり、「サカイ」「ダブレット」「ターク」ら日本勢が存在感を示す。日本人デザイナーの躍進はランウェーだけではない。トラノイはメンズ合同展に代わる新たなファッションイベント「トラノイ?ショーケース」を立ち上げる。その第1回は、23日に東京都主催のファッションアワード受賞者10人がそれぞれのコレクションをショー形式で、ラ?ゲテ?リリックで発表する。
(パリ=松井孝予通信員)
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