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繊研plus友人の結婚式に参加するのに、久しぶりにモーニングコートを着る機会があった。そのフォーマルスタイルに合わせ、しまい込んでいた靴を出して磨いた。
フォーマルの席にふさわしいドレスシューズといえば、ストレートチップ。しかも、メダリオンと呼ばれる穴飾りが刻まれていないシンプルなものが良しとされる。シンプルなだけに革の質感や木型の美しさが問われる。門出の席に選んだのは、イタリアの「エンツォ?ボナフェ」。この靴は、グッドイヤーとマッケイ製法の両方の良いところを取り入れたデザイン。故エンツォ?ボナフェさんをはじめとする職人たちの手仕事が詰まった靴だ。
昨今はインポートのドレスシューズの価格高騰が話題となる。20年前に6万円ほどで買ったエンツォ?ボナフェの靴も今は14万円台。「ジョン?ロブ」や「エドワード?グリーン」はさらに高額になっており20万円台もざらにある。いったい世の男性たち(女性もまた)は、靴とどう付き合えばよいのだろうか。
ロンドン?ファッションウィークの関連イベントで、皇太子時代のチャールズ国王にお会いしたことがある。足元はビスポークのジョン?ロブ。しかも破れた個所に革の補修がされていた。職人の手仕事の技を大切にして、直しながら履き続ける。靴と人との付き合いは、本来はそういうものなのだと思う。
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