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国内アパレル関連大手各社が、2025年7月度の既存店売上高を発表した。同月は、7月30日に兵庫県丹波市で国内歴代最高気温を更新する41.2℃を観測するなど、気象庁の統計開始以来平均気温が7月として過去最高を記録。夏物の販売が好調で、ファーストリテイリングの国内ユニクロ事業や良品計画、ユナイテッドアローズ、ワークマンなど多くの企業が増収で着地した。
国内ユニクロの売上高は、前年同月比2.4%増。歴史的高気温でエアリズムやTシャツ類をはじめとする夏物衣料が活発に動いたほか、東レと共同開発した初の遮熱機能付き日傘や2025年春夏シーズンからバリエーションを拡大したサングラス、UVカットフェイスカバーといった酷暑対策アイテムが売れた。広報担当者は「とにかく日差しが強い。売れ筋からも消費者の皆さんが暑さ対策を最優先に考えていることが分かる」と分析。そのほか、月中に発売した「ユニクロ:シー(UNIQLO : C)」2025年秋冬コレクション第1弾では長袖のスウェットが売れ行きを伸ばした。残暑が長引くことを見越して、夏物の在庫不足に陥らないよう準備を進めているという。
良品計画は同11.3%増で、2ヶ月ぶりの2桁伸長。18ヶ月連続の前年実績超えとなった。一部アイテムを特別価格を提供する「夏のお買い得市」を月末に実施したことも寄与し、6月に引き続き全カテゴリーで前年をクリア。なかでも、前年夏物の在庫不足で苦戦した衣服?雑貨カテゴリーはほぼ2割増と高い伸び率を示した。
ユナイテッドアローズは定価販売、セール販売ともに前年を超過し、同5.6%増。気温が高く推移したことで、シャツ、カットソー、サンダルなどの夏物が売れたほか、ジャケット、パンツといったキレイ目アイテムが好調だった。
ワークマンでは同3.7%増で、5ヶ月連続の前年実績超え。インナーや半袖Tシャツ、ファンウェアなどの夏物衣料と、アームカバーやレギンスなどの防暑小物が伸長。一方で、降雨日が少なかったことでレインウェアを中心とした雨関連商品が低調だった。
前年実績を上回る企業が多い中、アダストリアは同1.0%減と2ヶ月連続の減収で着地。「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」「ラコレ(LAKOLE)」「ハレ(HARE)」などは好調だったが、「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」「ニコアンド(niko and ...)」といった基幹ブランドの落ち込みをカバーしきれなかった。
■2025年7月度 各社実績(すべて既存店ベース/前年同月比)
国内ユニクロ事業(既存店+Eコマース)
売上高:102.4%
客数:103.7%
客単価:98.8%
しまむら
売上高:111.7%
客数:110.3%
客単価:100.9%
良品計画(直営既存店+オンラインストア)
売上高:111.3%
客数:110.1%
客単価:101.1%
アダストリア
売上高:99.0%
客数:99.5%
客単価:99.5%
ユナイテッドアローズ(小売+ネット通販 既存店)
売上高:105.6%
客数:99.2%
客単価:105.6%
ワークマン
売上高:103.7%
客数:101.5%
客単価:102.2%
バロックジャパンリミテッド
売上高:98.1%
客数:93.2%
客単価:105.2%
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