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ユニクロ5ヶ月ぶり減収、残暑厳しくニット類苦戦 国内アパレル関連大手25年9月度

国内アパレル関連大手実績

Image by: FASHIONSNAP

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 国内アパレル関連大手各社が、2025年9月度の既存店売上高を発表した。気象庁の発表では、同月は偏西風が平年より北に偏って流れたため、全国的に暖かい空気に覆われた。厳しい暑さが残った影響で、ファーストリテイリングの国内ユニクロ事業やアンドエスティHD(旧アダストリア)などの企業は減収で着地。残暑の中で業績を伸ばした企業もあったが、大幅な増収となった企業は見られなかった。

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 国内ユニクロは、前年同月比1.0%減。今年4月以来5ヶ月ぶりの減収となったが、2024年9月が同22.1%増とハードルが高かったこと、前年同月と比べて休日数が1日少なかったことから広報担当者は「内容は悪くない」と分析している。一方で、「やはり残暑が厳しい。ニット類のテレビCMを放送し始めたが、まだ消費者がニットを着るというマインドになっていないように思う。もう少し季節が進んでくれることを期待する」と話した。アイテム別では、「ユニクロ:シー(UNIQLO : C)」のスウェット類が定番的に売れ続けているほか、男女ともにバレルレッグなどトレンド性のあるボトムスが動いたという。

 アンドエスティHDは同5.9%減。月後半では気温が低下して秋物商品が堅調に推移したが、月前半の厳しい残暑で発生したマイナス分を回収しきれなかった。ブランド別では「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」や「レプシィム(LEPSIM)」、「ハレ(HARE)」など、アイテム別ではフーディーやチェック柄の長袖シャツ、機能性素材を使用したパンツなどが売れた。

 バロックジャパンリミテッドの9月は、残暑により晩夏商品が稼働した一方で、秋物の販売が伸び悩み、同0.9%の減収だった。

 ユナイテッドアローズは、月前半は残暑のあおりを受け低調だったものの、月中旬以降に気温が低下したことで秋物が動き、同2.6%増で着地。メンズではシューズ、カットソーのほか、ジャケットやパンツといったビジネスアイテムが、ウィメンズではジャケット、パンツ、シャツなどが動いた。

 ワークマンではリカバリーウェアが売り上げをけん引したことに加えて、特に月前半に暑さが残ったことで、半袖Tシャツなどの夏物衣料が好調に推移。同8.2%増となった。

■2025年9月度 各社実績(すべて既存店ベース/前年同月比)

国内ユニクロ事業(既存店+Eコマース)
売上高:99.0%
客数:96.7%
客単価:102.4%

しまむら
売上高:104.3%
客数:104.3%
客単価:99.7%

良品計画(直営既存店+オンラインストア)
売上高:98.9%
客数:98.3%
客単価:100.6%

アンドエスティ(旧アダストリア)
売上高:96.1%
客数:99.0%
客単価:97.0%

ユナイテッドアローズ(小売+ネット通販 既存店)
売上高:102.6%
客数:100.4%
客単価:102.1%

ワークマン
売上高:108.2%
客数:103.8%
客単価:104.3%

バロックジャパンリミテッド
売上高:99.1%
客数:93.6%
客単価:105.9%

最終更新日:

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