

年代:1970's
年月日:1973年/1977年
タイトル:ラフォーレ原宿が建つ前の教会と電話ボックス
思い出話
ブレてしまっていますね。撮った当時、広角レンズがあればもっとちゃんと撮れたのにと思う一枚です。手前に映る電話ボックスは表参道にあったものよりも新しく、最新式のものがここに設置されていました。
1973年当時、まだラフォーレ原宿がなくて、そこにあった教会(セブンスデー?アドベンチスト東京中央教会)が映っています。
僕はクリスチャンではないですが、小学生の頃、この教会で毎週土曜日に開かれる誰でも参加可能なミサに参加していました。というのも、靴にカバーをかけて、そのまま中に入るのは当時の日本の生活様式とは全然違いましたから、違う文化に触れている気がして、とても嬉しかったですね。
中に入ると、木造の床がピカピカにワックスがけされていて、そこをカバーをかけた靴のまま、スケートみたいに滑って遊んだのが楽しかった思い出があります。
ミサが終わると、クッキーを配ってくれるんです。小学校当時、クッキーなんて食べたことなかったから、それがおいしくて無邪気に喜んでいました。
そんな幼少期から15年後、教会があった場所でラフォーレ原宿の建設が始まりました。当時は「森ビル」が建つという噂だったんだけど、若者向けのファッションビルができるとは想像もしていませんでした。

1977年、ラフォーレ原宿の建設が開始された時の写真
提供者:髙橋義雄
編集部からのコメント:
穏田(現?神宮前)で生まれ育った髙橋さんの写真はこれまでたくさん紹介してきましたが(まだたくさん素晴らしい写真とエピソードを寄せていただいています!)
その中でも珍しくブレている写真。ただそれもモノクロでスタイリッシュ、時代感も含めると味わい深いものがあります。原宿において絶対的な存在であるラフォーレ原宿がなく、教会が佇む明治通りの景色というのは今見ると新鮮です。
写真と同じ場所の現在は?
電話ボックスはなくなりましたが、バス停は健在。教会の場所にはラフォーレ原宿と、オリンピアアネックスが建っていた場所には東急プラザ原宿「ハラカド」がそびえたっています。
交通量の多さは今も昔も変わらず。教会からファッションビルと変遷していますが髙橋さんの思い出話を聞くと、今も昔も文化の先端と人が集まっている、そんな共通点を見出せますね。

教会は現在、ラフォーレ原宿の裏手に移設されています。ラフォーレ建設工事中は、表参道沿いにある「東京ユニオンチャーチ」の場所を借りてミサを行っていたこともあるとか。ところで、オモハラエリアになぜ教会が多いかはご存知?
最終更新日:
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