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三越伊勢丹ホールディングスが、2026年3月期第2四半期決算(2025年4月?9月)を発表した。売上高は2538億6600万円で、前年同期から3.9%減少。主力の百貨店業は海外顧客売上の反動減が響き、売上高2094億円(前年同期比4.7%減)、営業利益254億4300万円(同13.9%減)と減収減益となった。
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減収の要因は前年同期に大きく伸長した海外顧客売上の反動が影響。上期の国内百貨店の海外顧客売上は前年同期比25.6%減の644億円で着地した。一方で、国内顧客はエムアイカード会員、アプリ会員、デジタルID会員を合計した「識別顧客」による買い上げが好調で、売上高は同1.5%増の4625億円で推移。足元の商況も堅調だという。通期予想では、海外顧客売上は5月発表時から213億円引き下げ、1454億円に修正。国内顧客は同83億円増の1兆83億円に引き上げた。
◆年会費無料の「エムアイカード ベーシック」導入、識別顧客数は794万人に
国内顧客の売上高増の背景として、百貨店で集客した顧客を識別化し、つながりを強化する取り組みが奏功。「識別顧客」の上期売上高は同4%増の3101億円、そのうちグループ年間300万円以上の購買顧客売上高は同11%増の808億円と2桁増で着地した。
識別化ツールの拡大の一環として、今年3月には国内顧客向けに年会費無料の「エムアイカード ベーシック」を導入。入会特典をフックにアプリ経由入会を促進し、識別顧客数は同10%増の794万人となった。また、エムアイカードの新規獲得件数は同40%増、エムアイカードとアプリの両方を持つ「MI Wメンバー」は同22%増と、新規会員獲得と識別顧客基盤の拡大に寄与しているという。今後、外商最上位カードの発行やゴールドカードのリフレッシュなどを計画している。
また、海外顧客との接点拡大を目指し、今年3月にアプリ「MITSUKOSHI ISETAN JAPAN」の提供を開始。半年で会員数は43万人に到達した。想定よりも進捗しているといい、今年12月からは限定サービス?ブランド別クーポンといった情報発信を計画を前倒しして行い、年間で100万人獲得を掲げる。
◆外商は引き続き好調、海外外商は2年で取扱高150億円達成へ
外商顧客総扱高が前年から引き続き伸長し、前年同期比4%増で推移。上顧客を招待して開催される「丹青会」と「逸品会」はいずれも秋の過去最高売上高を更新した。
2年前に立ち上げた海外外商機能は、専任チームの増員とサービス拡充を推進するなど海外顧客マーケットへの対応を強化したことにより、上期の外商海外顧客総扱高は同13%増で、150億円目前だという。細谷敏幸 取締役 代表執行役社長 CEOは「想定より早く進んでいる実感」と話した。国内百貨店の海外顧客売上が同25%減だったこととと海外外商の可能性を鑑み、今後は訪日顧客対応専任チームを増員するなどの対策をとる。
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