ラフ?シモンズ(Raf Simons)が、ドーバーストリートマーケットギンザ(Dover Street Market Ginza、以下DSMG)でのアーカイヴ販売イベントに合わせて来日し、初日にサイニングイベントを行った。集まったファンと交流しながら、昔ながらの関係者との再会で、ラフが涙ぐむ場面も見られた。
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イベントは、本国ラフ?シモンズ社とドーバーストリートマーケットとの長年のコラボレーションによって実現。また、日本やアジア市場を長きにわたって担当してきたセールスエージェンシー ノースリバティー(NORTHLIBERTY INC.)社の石塚清史 代表がイベントオーガナイズをサポートした。
会場では、2001年秋冬「Riot Riot Riot」や2002年春夏「Kollaps」といった初期のコレクションをはじめ、米アーティストのスターリング?ルビー(Sterling Ruby)とのコラボから2022年のブランド休止直前のシーズンまで揃う。約30年の歴史が詰まったアイテムの中から、ラフ本人が厳選したラインナップを展示販売。ウェアのほか、初期9回のショーを記録したVHSを収めた特製ボックスや貴重なショーのインビテーション、2002年秋コレクション「Virginia Crepper」のオリジナルルックブック、ポスターといった、コレクションの周縁を固め、ラフのクリエイションが光る印刷物も豊富に用意した。1998年春夏コレクション「Black Palms」のインビテーションは、初期のグラフィックデザインを支えたフランキー?クレイズ(Franky Claeys)によるデザインで、レコードジャケットのような仕様は、音楽好きのラフの美学が滲む。
また、1階エントランスの展示スペース「エレファント ルーム(elephant room)」も本人がキュレーションし、展示するアイテムやポスター類を厳選。最終チェック時には、ラフがメジャーを片手に展示物の配置場所を確認し、細部まで空間デザインにこだわったという。
イベント初日は抽選の当選者のみ、アーカイヴ?印刷物の購入が可能で、購入者は直筆サインを得ることができた。オープン時からヘッズたちが集まり、即座にサインは長蛇の列に。サイニングは2時間以上におよび、ラフは休憩無しで対応していたが、各々の“ラフ?コレクション”を着用するファンの姿を見て、終始笑顔を浮かべながら、一人ひとりと簡単な会話を交わしながら対応。デビュー初期から親交があるミッドウエスト創業者?現会長の大澤勝氏と再会した際には、感極まる場面も見られた。
ラフのコレクションを長年見続け、初期から買い付けるなど親交が深いユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文氏も来場。「ラフ?シモンズが始まった当時、あれほどファンとデザイナーが同世代で熱気に満ちたブランドは珍しかった。日本からも多くのインスピレーションを得たと言っていたし、本人の情熱がダイレクトに服を着る人たちに伝わっていたから、ここまで日本で愛されるのだと思う。今回のイベントで、またラフの糧になるようなエネルギーを受け取ってもらえたんじゃないかな」と今後の動きに期待を寄せた。
ラフはイベントを振り返り、「デビュー初期から私たちをサポートしてくれた日本の方々の愛を間近に受けて、強い絆を再認識した。思い出深い人たちにも感謝を伝えられたし、人生に残るエモーショナルな時間だった」とコメント。ラフ?シモンズ社の最高経営責任者を務めるビジネスパートナーのビアンカ?ケッツ?ルジ(Bianca Quets Luzi)氏も共に日本のファンに感謝を伝え、「これこそがファッションクリエイションのエナジーだと感動した。本当にありがとうございます」と語った。
最終更新日:
??ラフ?シモンズ アーカイヴ イベント
期間:2025年12月29日(月)?2026年1月18日(日)
時間:11:00?20:00
※2025年12月30日 18:00閉店/2025年12月31日?2026年1月1日 休業/2025年1月2日より通常営業開始
会場:ドーバーストリートマーケットギンザ 2階 イベントスペース
所在地:東京都中央区銀座6-9-5 ギンザコマツ西館

Image by: Taro Okagawa














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