
「オーデマ ピゲ」のロイヤル オークをまとった川口春奈
Image by: FASHIONSNAP
世界三大時計ブランドの一角を担う、スイスのウォッチブランド「オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)」が今年創業150周年を迎えた。ブランドの代名詞は、ラグジュアリースポーツウォッチの元祖とも言われる「ロイヤル オーク」。八角形のベゼルや、スポーティでありながらエレガントなデザインなどがブランドの前衛性を象徴しており、半世紀以上にわたり愛されるアイコンモデルとなっている。そんなロイヤル オークを愛用しているのは、時計愛好家として知られる女優の川口春奈。今回は、定番と新作の2つのモデルを着用し、時計へのあふれる情熱を語ってくれた。
この繊細な仕上げはまさにアート
ジュエリー感覚でまとう、ミニモデル

「ロイヤル オーク ミニ フロステッドゴールド クォーツ」(ケース:18Kイエローゴールド、ムーブメント:クォーツ、ケースサイズ:23mm、防水性:50m)522万5000円


川口春奈にとっての時計は、ただの嗜好品でもトレンドアイテムでもない。「ベタかもしれないですが時計にはロマンがあると思うし、仕事や色々なことをがんばるモチベーションにもなっています。一生愛用できて、自分の子どもや孫にまで引き継げるのも時計の素晴らしいところ」。普段から時計の存在感に「負けないように」していると語るが、その凜とした佇まいからは確かな説得力を感じる。良いものを日常に落とし込み、普段から“本物”に触れているからこそ、彼女のスタイルと時計がエフォートレスに重なり合うのだろう。

1本目は、ケース径23mmの「ロイヤル オーク ミニ フロステッドゴールド クォーツ」。現行の「ロイヤル オーク」コレクションの中で最小かつ使いやすいクォーツモデルだ。ジュエリーのような華やかさと軽やかさを併せ持ち、リングやブレスレットとのコーディネートも楽しめる。「このモデルが発表された時、新しいなと感じました。同じロイヤル オークでもサイズやデザインが異なると、まったく違う表情に見えます。私はこれまでメンズが着けるようなゴツめの時計が好きだったけど、華奢な時計をブレスレット感覚で着けるのもいいなと思いました」。


同モデルは、1997年に発表されたケース径20mmの「ミニ ロイヤル オーク」を現代的に再解釈したもので、ジュエリーとウォッチの境界をなくしたデザインが特徴。表面に施されたダイヤモンドダストのようなフロステッドゴールド加工は、時計ブランドではオーデマ ピゲのみが使用している装飾技法だ。「ゴールドだけどいやらしさがないので、気取らずに着けやすいですね。このデザインや繊細な仕上げに、職人さんたちの凄まじい熱量を感じます。特にブレスレット部分はアートだと思うほど美しい」。細部にわたり手仕事が施されたタイムピースは、まさに芸術として愛でるべき傑作だ。

時代を超えた名作アイコンの魅力
どんなシーンにも寄り添う、定番のステンレススティールモデル

「ロイヤル オーク オートマティック」(ケース:ステンレススティール、ムーブメント:自動巻き キャリバー5900、ケースサイズ:37mm、防水性:50m)396万円
2本目は定番のステンレススティールの「ロイヤル オーク」。ジェラルド?ジェンタ(Gérald Genta)が1972年に手掛けた名作で、八角形のベゼルがクラシックでありながらモダン。職人の手作業による仕上げ装飾が施されたケースとブレスレットや精緻なタペストリーダイヤルが特徴的で、「ナイトブルー、クラウド50」と呼ばれる文字盤の色は初代ロイヤル オークと同じ、ブランドの歴史を感じる特別なものだ。「オーデマ ピゲを代表するアイコニックな時計だし、何より美しい。カジュアルからフォーマルまで、どんなシチュエーションにも合うモデルだと思います」。

37mm径のケースは存在感がありつつも、手首にしっくりなじむ絶妙なサイズ感。そのシンプルなデザインは程よく主張し、装いにモードなアクセントを加えてくれる。「ワンピースを着るときに、ちょっとメンズライクなロイヤル オークを合わせると甘くなりすぎない。そういう“外し方”がすごく好きです。服のスタイリング次第で抜け感も出ますし、時計の見え方も全然違うんですよね。ロイヤル オークは自分のラフなスタイルにもすごくフィットする感じがします」。

川口春奈には迷いがない。本質を見抜く力を持ち、まだ話題になっていないものでも良いと判断したら購入する。希少性の高い時計を手に入れるのは簡単ではないが、その出会いは「人の縁に似ている」とポジティブに捉えているという。「オーデマ ピゲは生産本数が少ないということもあり、自分が欲しいと思ったタイミングで買うことが難しい。でも今までの経験から言うと、たまたま何かのターニングポイントで時計に出会えたり、ときめいたりすることが多くて。そういう節目で手に入れた時計は、より大切にしようと思えるんですよね」。

次に彼女が注目しているコレクションは、2019年に誕生した「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ(以下CODE 11.59)」だ。水面に広がる波模様のようなモチーフがダイヤルに施されており、ケースは複雑な三層構造。ミドルケースが八角形になっており、ロイヤル オークの遺伝子をさりげなく継承している。「CODE 11.59はロイヤル オークに並ぶアイコンになっていくと思っていて、いつか欲しいと思っています」。コレクション名の“11.59”は、新しい一日が始まる直前である11時59分を意味することからも、オーデマ ピゲのさらなる進化を体現していくであろう楽しみな存在だ。
時計を愛し、時計に愛される——そんな幸福な関係性を感じさせる川口春奈。彼女のアイデンティティを反映した上質なウォッチコレクションはこれからもその日常を静かに彩り続けるだろう。

伝統と革新を体現する3つのオーデマ ピゲ

「ロイヤル オーク ミニ フロステッドゴールド クォーツ」(ケース:18Kイエローゴールド、ムーブメント:クォーツ、ケースサイズ:23mm、防水性:50m)522万5000円
Image by: Audemars Piguet

「ロイヤル オーク オートマティック」(ケース:ステンレススティール、ムーブメント:自動巻き キャリバー5900、ケースサイズ:37mm、防水性:50m)396万円
Image by: Audemars Piguet

「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック」(ケース:18Kピンクゴールド、ムーブメント:自動巻き キャリバー5900、ケースサイズ:38mm、防水性:30m)495万円
Image by: Audemars Piguet
ウォッチメイキングの世界を体験
東京?原宿にある「エーピー ラボ トウキョウ(AP LAB Tokyo)」は、世界初の体験型エデュテインメント施設。1階は「ステージ1」として、ゲームを通じて機械式時計の仕組みやオーデマ ピゲについて学ぶことができる。ステージ1を無事クリアすると、2階のフロアでオーデマ ピゲのロゴ入り白衣を着用して時計装飾技術を体験する「ステージ2」に挑戦できる。今回紹介した「ロイヤル オーク ミニ フロステッドゴールド クォーツ」のフロステッドゴールド加工なども実際に体験できるので、ぜひ時計師の気分を味わってみて。

AP LAB Tokyo
Image by: Audemars Piguet
■AP LAB Tokyo
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-9
電話番号:03-6633-7000
営業時間:11:00~19:00
定休日:毎週火曜日
※入場無料(予約優先、予約無し入場も可能)
AP LAB Tokyoを予約する
最終更新日:
オーデマ ピゲ ジャパン:03-6830-0000
■川口春奈(Haruna Kawaguchi)
長崎県出身の30歳。2007年に雑誌「ニコラ」のモデルとしてデビュー後、女優としてドラマ?映画に多数出演。2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」、2022年の話題作「silent」で注目を集める。@haruna_kawaguchi_official
1着目:ジャケット 50万500円、シャツ 15万700円、スカートパンツ 23万9800円、ベルト 10万5600円、パンプス 32万4500円/ボッテガ?ヴェネタ、イヤーカフ(右耳、左耳下) 各3万3100円、(左耳上) 2万7300円、ブレスレット 9万1000円、リング(右手人さし指、左手人さし指) 各21万300円、(右手薬指) 27万400円/トムウッド、2着目:ドレス 80万3000円/ザ?ロウ、メガネ 4万7300円/アイヴァン、イヤリング 5万7200円、ネックレス 8万6900円、リング(右手) 7万9200円/ホアキン?ベラオ、バングル 10万5600円/ヒロタカ、リング(左手) 9万400円/トムウッド
アイヴァン 東京ギャラリー 03-3409-1972
ザ?ロウ?ジャパン 03-4400-2656
トムウッド 青山店 03-6447-5528
ヒロタカ 表参道ヒルズ 03-3478-1830
ホアキン?ベラオ 03-6821-7772
ボッテガ?ヴェネタ ジャパン 0120-60-1966
photography: Toki, styling:?Mika Nagasawa, hair&makeup: Tamae Okano(storm), ?text & edit:?Fuyuko Tsuji?| SNS editor: Yuzuka Ota, casting: Takashi Sasai,?production: Hideya Yokoi,?producer: Kazuhiro Oyokawa(FASHIONSNAP)
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