ブシュロンの新作コレクション「アイユール」が描く5つの世界——貝、木、石など自然素材をハイジュエリーに

FASHION 注目コレクション

ブシュロン「Ailleurs -アイユール」

IMAGE by: BOUCHERON

　「ブシュロン（BOUCHERON）」が、新作ハイジュエリーコレクション「Ailleurs -アイユール」を発表した。コレクション名はフランス語で「ここではない何処か」の意味を持つ。クリエイティブディレクターのクレール?ショワンヌ（Claire Choisne）は、外出制限のあったコロナ禍に想像の世界を広げ、5つのユニバースを思い描いたという。小石、藤、木材、隕石といった天然素材をプレシャスなハイジュエリーと融合するなど自由な感性を注ぎ込み、幻想的な5つのコレクション「SAND WOMAN」「LEAF WOMAN」「EARTHAN WOMAN」「PEBBLE WOMAN」「VOLCANO MAN」を制作した。

SAND WOMAN

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　夢幻の砂漠へと誘う「SAND WOMAN」は、砂丘のベージュや曲線を取り入れたコレクション。「ロタンディアマンネックレス」は、籐をダイヤモンドと組み合わせた斬新で優美なデザイン。また、天然の巻き貝を用いた「コキヤージュディアマンイヤリング」、カササギの頭部を象った「ピーリング」、ツノが印象的な「ガゼルリング」といった、想像上の砂漠に住む生物がモチーフとなった。

LEAF WOMAN

　「LEAF WOMAN」のインスピレーション源は熱帯雨林。「フイヤージュディアマンカフブレスレット」は、アルミニウムをカタフォレシス（電気誘導）させることによって植物を織り上げたようなデザインを実現。中央にはグリーントルマリンをセットした。熱帯に生息する蝶ブルガリスアサギマダラの羽を用いた「パピヨンブローチ」、3石のシトリンを組み合わせて南米の鳥オオハシのクチバシを再現した「トゥカンブレスレット」、スネークのしなやかさをチタンで表現した「セルパンブレスレット」など、色彩豊かな南国の世界が広がる。

EARTHAN WOMAN

　「EARTHAN WOMAN」は、オークル、ブラウン、クレイのカラーをメインに、植物や動物の有機的なフォルムを表現。磁石を用いて肩に留めるスタイルの「ボワディアマンブローチ」は、ローズウッド（木材）で繊細な花びらを再現し、ゴールドとダイヤモンドを組み合わせた。地球の深い場所に存在する結晶から着想を得た「クリストーイヤリング」、2つの巻貝を組み合わせた「ジャックコキヤージュブローチ」など、大地の力強さを讃えるコレクションとなっている。

PEBBLE WOMAN

　「PEBBLE WOMAN」が描き出すのは、月の海原や天空に広か?る広大な浜辺といった静かて?穏やかな世界。「ガレディアマンネックレス」は、ペブル（小石）を裏側から半透明になるまで削って軽量化し、ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドを配した。ウニをスキャンしてシルバーでフォルムを再現した「ウルサンディアマンネックレス」はパールとダイヤモンドが装飾され、6通りの着用が楽しめる。また、ホッキョクグマや象など、想像の世界に登場する動物たちがダイヤモンドが煌めくリングとなってラインナップしている。

VOLCANO MAN

　今回のコレクションで唯一、男性をイメージした「VOLCANO MAN」は、地球の奥深くの極限の世界を支配するマク?マのような力を探る。X線を通したような貝の内側の螺旋構造をエアブラシで描いたマザーオブパールとホワイトゴールドの「コキヤージュネックレス」は、見る人に立体的な錯覚をもたらす。「ボワブリュレディアマンネックレス」は、日本の焼杉の伝統技法を用いて炭化させたオーク材とダイヤモンドを組み合わせた。月に吠えるオオカミの姿を表現した「ルウリング」にはメテオライト（隕石）を用いている。マザーオブパールを用いた「オクトパスイヤリング」は、タコの足が耳に絡まるような大胆なデザインとなっている。