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【香水連載 番外編】「ネイルズ インク」創業者が語る、“売れ続ける”ネイルの秘密

Image by: Louis A. W. Sheridan

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【香水連載 番外編】「ネイルズ インク」創業者が語る、“売れ続ける”ネイルの秘密

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 フレグランスの奥深さを解き明かすいつもの連載はひと休み。今回取り上げるのは、日本上陸10周年を迎えた「ネイルズ インク(NAILS INC)」。久々に来日した創業者のティア?グリーン(Thea Green)に話を聞いた。

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ファッション性の高いカラー、多彩なテクスチャー、爪に優しいフォーミュラ、特許取得のブラシ。そしてベネチアンガラスのボトルデザインは巨匠ファビアン?バロンによるもの。実は底面に爪をあてるとガラス越しに塗った状態が見える設計

Image by: NAILS INC

 ちょうど10年前、表参道に日本第1号店をオープンした当時のことは今でもよく覚えている。アレクサ?チャンとのコラボコレクションをはじめとするラインナップがとにかく鮮烈で、創業者が英国の老舗ラグジュアリー雑誌「Tatler」の元ファッションディレクターと聞いて妙に納得したからだ。

 「創業時はまだ20代そこそこで、あれから26年。いろんな意味で成長したわ。子どもも3人いるし、上の子はもう21歳。単純に年を取ったわね(笑)」

 にしても、毎年発売するコレクションの鮮度がまったく落ちていないことに感服せずにはいられない。

?ティア?グリーン(Thea Green)MBE:1999年に「ネイルズ インク」を創業し、数々のビジネス賞を受賞。現在、世界30ヶ国以上で展開している。

Image by: Louis A. W. Sheridan

 「アイデアソースは身の回りにあるものすべて。ファッション、ストリートスタイル、旅、モダンカルチャー、食材、テクスチャー、カラー、ライフスタイルetc. デスクから離れてスイッチオフしたオープンな状態で外に出かけるとアイデアが湧いてくるわ。ネイルはビューティであり、ファッションでもある。カラーだけでなくテクスチャーも含めて、まさにファッションアクセサリー。そしてエディター同様、ネイルをメディアと捉えてストーリーテリングを考えるのよ」

 コロナ禍以降セルフネイルが日常になっている一方、いつの間にか百貨店コスメでネイル製品を扱うブランドがかなり少なくなっている。だからネイルカラーにファッション性を求めようとすると、どうしてもネイルズ インクが際立ってくる。

秋冬の厚手ニットに合わせたいベージュ?プラムの6色。ケールや加水分解野菜タンパク配合で爪を健やかにケア。コージー クチュール ネイルポリッシュ(全6色、各14mL 3080円、11月5日に限定発売)

Image by: NAILS INC

 「トータルビューティブランドにとってはフォーカスするものがいろいろあるから、ネイルのプライオリティは低くなるでしょうね。単にトレンドカラーを揃えればいいわけでなく、速乾性や色もち、ブラシの使いやすさなどが高いレベルで要求される機能性商品だから。その上、コロナ禍を経て人々はウェルビーイングを意識するようになり、爪の健康を維持するための“スキニフィケーション(スキンケアの考え方をスキンケア以外の製品に応用すること)”が今まで以上に求められています」

 メイクアップでありながらスキンケア、ビューティでありながらファッションという難易度の高さを持ち前のクリエイティビティでクリアした商品の数々は常に高評価。特に北米市場での急成長を受け、昨年、ニューヨークを拠点とする投資会社Pacific World Corporationと北米市場での戦略的パートナーシップを締結した。

高輝度のパワーグリッターでホリデーシーズンの華やぎを指先に。こちらもケール配合で爪に優しい処方。エイチディー グリッター ネイルポリッシュ(全4色、各14mL 2420円、11月19日に限定発売)

Image by: NAILS INC

 「機会損失を避けるために、北米にオフィスを作るかパートナーを見つけるかの二者択一で、後者を選択。資金と人材が豊富でオペレーションに長け、小売りとも良好な関係を築いているPWCと組んだことで、クリエイティブとイノベーションにより集中できているの。クオリティは落とさずに新たなフォーミュラの開発に取り組んだり、360°マーケティング戦略でネイルズ インクの幅広い客層にきめ細かくアプローチしたりするなど、さらなるスケールアップを考えているわ」

 2011年に美容業界への貢献が認められて大英帝国勲章(MBE)を受章したグリーン。今後もさらにユニークなコレクションが登場することは間違いない。

最終更新日:

ビューティ?ジャーナリスト

木津由美子

大学卒業後、航空会社、化粧品会社AD/PR勤務を経て編集者に転身。VOGUE、marie claire、Harper’s BAZAARにてビューティを担当し、2023年独立。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修了、経営管理修士(MBA)。専門職学位論文のテーマは「化粧品ビジネスにおけるラグジュアリーブランド戦略の考察—プロダクトにみるラグジュアリー構成因子—」。

??ネイルズ インク:公式サイト

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