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【香水連載 vol.33】空間を豊かに香らせるゲラン専属調香師デルフィーヌ?ジェルクの“ゲルリナーデ”マジック

Image by: GUERLAIN

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 フレグランスの魅力とは、単に“匂い”だけじゃない。どんな思いがどのような香料やボトルに託されているのか…そんな奥深さを解き明かすフレグランス連載。

 今回はゲラン初となる女性専属調香師&フレグランス クリエイション ディレクター、デルフィーヌ?ジェルク(Delphine Jelk)にインタビュー。

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ジュエリーデザイナーのベガム?カーンによる特別デザインプレートがきらめくボトルは一部店舗にて限定発売中。「ラール エ ラ マティエール ゲルリナーデプレート by ベガム?カーン」(上から時計回りに)ジャスミン グランディフローラム、イリス パリダ、ベルガモット ファンタスティコ、ローズ センティフォリア、ヴァニーユ プラニフォリア、トンカ サラピア(各50mL 8万5800円)

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 ゲランのフレグランスはティエリー?ワッサー(Thierry Wasser)とデルフィーヌ?ジェルクのふたりの調香師によって生み出されている。2008年に5代目調香師として着任したワッサーは現在、ビスポーク フレグランス クリエイションなどの責任者として活躍。一方2014年に加わったジェルクは、ゲラン初の女性専属調香師として数々の新作を開発しているが、彼女のプロフィールは極めてユニークだ。

デルフィーヌ?ジェルク(Delphine Jelk):ゲラン専属調香師&フレグランス クリエイション ディレクター。フィルメニッヒ、グラース インスティテュート オブ パフューマリー、ドロムで研鑽を積んだのちゲランへ。2021年にフランス芸術文化勲章を受勲

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 「大人になったら薬剤師になって秘薬を作りたい、と夢見ていました。でも現実の世界ではそれが不可能であることがわかると、何かスイスではできないことをやりたいと思い、パリに行ってファッションデザインをしたいと考えたんです。そこで1999年にパリに移り、エスモード(ESMOD)でファッションを学びました」

香りをビジュアルで発想するジェルクは、クリエイションの際にさまざまなムードボードを作成する

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 「卒業制作では、アイボリーのカシミアやグレーベージュのリネンを用いたメンズホームウエアコレクションを制作したのですが、ファブリックと色、香りをコネクトさせた作品に仕上げたいと思い、香りの創作をスイスの香料会社フィルメニッヒに依頼しました。卒業制作は最優秀賞を受賞し、卒業時には某有名ラグジュアリーファッションブランドとフィルメニッヒの2社から仕事のオファーをいただきました」

 「結局ファッションデザイナーではなく、調香師の道を選びフィルメニッヒに1年勤めました。その後グラースの調香学校で5年間修行したのち、NYでジュニアパフューマーとなり、『ラ プティット ローブ ノワール』に携わる機会を得たんです」

映画「マリー?アントワネット」をインスピレーション源に創作したロマンティックでミステリアスな香りは2012年日本発売。「ラ プティット ローブ ノワール オーデトワレ」(50mL 1万4740円ほか)

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 調香師はイメージを香りに翻訳するというクリエイティブな仕事であると同時に、そのイメージを描き出すために何百種もの香料の中から最適なものを選び抜き、緻密に設計していくという論理的で科学的、かつ技術を要する作業でもある。つまり薬剤師を夢見つつファッションデザイナーを目指していたジェルクにとって、調香師という職業は天職のようだ。

 「確かに、薬剤師になりたいと思うくらい理系が得意だったし、祖父が画家ということもあってドローイングも得意。だから調香師という仕事を知った時は“ビューティファーマシスト”的な自分の居場所を見つけたようでうれしく感じました。ゼロから香りを発想することも好きだし、いろいろとリサーチしていかに香りを持続させるかなどを考えるテクニカルなプロセスも好きですね」

ゲランの香りの真髄“ゲルリナーデ”を構成する6つの素材。(左上から反時計回りに)トンカビーン、ベルガモット、ジャスミン、ヴァニラ、アイリス、ローズ

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 まもなく創業200年を迎えるラグジュアリーブランド初の女性調香師というポジションに37歳の若さで着任するというのは、さぞかしエキサイティングだったに違いない。

 「ラ プティット ローブ ノワールの創作に携わったとき、ゲランの香りのシグネチャーである“ゲルリナーデ”を構成する6つの香料、つまりヴァニラ、ローズ、ベルガモット、アイリス、ジャスミン、トンカビーンを無意識のうちに使っていたこともあり、ゲランとは深い絆を感じました。ゲランの調香師とはイノベーションとヘリテージを香りで結実させる存在、そしてゲルリナーデはフランス語でいう“赤い糸(red thread)”、物語の筋道のようなもの。それがあるからこそゲランらしさをベースにしながら、自由かつ無限の可能性を追求できるのがゲランの魅力ですね」

「ラール ドゥ ヴィーヴル キャンドル リフィル」(左から)イリス パリダ、ローズ センティフォリア、ヴァニーユ プラニフォリア、トンカ サラピア、ベルガモット ファンタスティコ、ジャスミン グランディフローラム(ゲルリナーデの香り以外に3種あり。全9種、各220g 1万780円)、キャンドルケース(左から)ブルー ニュイ、ローズ ポンパドゥール、ブラン ラン、ブラン アカジュ、ジョーヌ ドール、ヴェール セラドン(全6種、各9130円)

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 そんなゲランのDNAともいえる“ゲルリナーデ”を暮らしの中に香らせる新たなアイテムが登場した。キャンドルとソープ、いずれもゲルリナーデを構成する6種の上質な素材を、ジェルクの手で極上のライフスタイルフレグランスに昇華させている。ジャーとリフィルを自在に組み合わせられるキャンドルは、背面に刻印も施せるカスタマイズ性の高さが嬉しい。

「ラール ドゥ ヴィーヴル パフューム ソープ」(左下から時計回りに)ジャスミン グランディフローラム、ヴァニーユ プラニフォリア、イリス パリダ、トンカ サラピア、ローズ センティフォリア、ベルガモット ファンタスティコ(全6種、各150g 8250円)

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 「肌につけた時にどう香るかを計算して作り上げるパルファンと違い、キャンドルやソープは複雑になりすぎず、バランスよく香らせる必要があります。使う人がいかに心地よく、ハッピーな気分でいられるか。暮らしにおいてポジティブな気持ちは大切だし、私自身ハッピーなときのほうがいい作品を作ることができます。多彩な香りをジュエリーのようにコレクションして気分に合わせて選ぶのもいいし、ひとつの香りに忠実に、自分の香りとして使い続けるのも素敵だと思います」

最終更新日:

ビューティ?ジャーナリスト

木津由美子

大学卒業後、航空会社、化粧品会社AD/PR勤務を経て編集者に転身。VOGUE、marie claire、Harper’s BAZAARにてビューティを担当し、2023年独立。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修了、経営管理修士(MBA)。専門職学位論文のテーマは「化粧品ビジネスにおけるラグジュアリーブランド戦略の考察—プロダクトにみるラグジュアリー構成因子—」。

??問い合わせ先
ゲラン:公式サイト

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