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「コスプレ」ではないリアルクローズとしての古着 本当に良い古着屋を求めて。自由が丘 EROTIC編

【連載】本当に良い古着屋を求めて 第5回

Image by: FASHIONSNAP

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「コスプレ」ではないリアルクローズとしての古着 本当に良い古着屋を求めて。自由が丘 EROTIC編

【連載】本当に良い古着屋を求めて 第5回

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 自分らしいファッションとの出会いを探して、人気古着店のオーナー?名物スタッフをたずねる連載「本当に良い古着屋を求めて」第5回。

 今回訪れたのは、自由が丘駅南口を学園通り方面へ歩くこと約5分、住宅街の路面に位置する古着屋「エロティック(EROTIC)」。外からは店内の様子が伺えず、なんだか怪しい雰囲気のガラス張りの外観に、ピンクの「EROTIC」の文字とミラー看板が目印だ。ガラスの反射に隠された先に一歩足を踏み入れると、クリーンで広々とした空間が広がる。広さを活かした余白を感じる店内には、所々にインテリア好きのオーナー?杉本陽介さんが集めた様々な名作椅子が並ぶ。「好きなもの」だけを集めるEROTICの店づくりに学ぶ、「好き」から始まる古着の始め方。

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オープン前はステッカーだけが貼られていた店頭。近隣では「一体何ができるんだ?」と話題になったという。

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静岡の伝説「エロティック」

 EROTICのオープンは2022年の9月。インパクト大の店名の由来は、オーナー 杉本さんの地元?静岡の伝説のショップ「EROTIC」。そこでは、白い店内をほの暗いピンクのライトが照らし、ティアドロップのサングラスをかけた店主が待ち受ける。マンションの一室を改装し、風呂場をフィッティングルームとして使用していた同店には、マニアックな品揃えを求めて県外から訪れる人も多く、セレクトアイテムだけでなく古着も取り扱っていた。杉本さんはそこに熱心に通う日々の中で、海外のファッショントレンドや古着の魅力を学んでいったという。

 同店では原宿の古着屋「ゴーゲッター(go-getter)」(2015年閉店)や中目黒の「ケ ハ?ルハ?ロ!(Que Barbaro!)」といった他店の古着もセレクトしていた。静岡のEROTICをきっかけに、Que Barbaro!出身者が立ち上げた(後に原宿の有名古着店に成長する)「キンセラ(KINSELLA)」の存在を知った杉本さんは、上京してキンセラに入社。13年間勤め独立して現在に至る。慕っていた先輩が手掛けた思い出の店EROTICが閉店してしまったことを受け、自身の店にその名を付けた。

内装

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「コスプレ」じゃない、大人のリアルクローズとして好きな服を売る

 内装もラインナップも異なるEROTICが静岡の名店から引き継いだのは、名前と「“売れるもの”を売る店にならない」という考え方。自由が丘のEROTICにコンセプトはない、ただトレンドには左右されず「大人が着られそうな服」、そして杉本さん自身が「着たい服」が並ぶ。店主自身が好きなものを愛着を持って買い付け、自信を持って売っていたら、自ずと顧客にもその熱量は伝わる。

ジュエリーとTシャツを陳列するテーブルの脇には、杉本さんの椅子コレクションが。

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 学生時代から、「全身古着派」ではないという杉本さんが提案するのは、あくまでも“リアルクローズ”としての服。「ファッションはコスプレではなく、生活の延長にある自然な服だと思います。そういう意味では、古着だからって古ければなんでも良いとは思わない」。

 「古着マニア」ではなく、「良い服を求めて訪れる服好き」が手に取りやすい?着やすいものを揃えるのがEROTICの目指す店のかたちだ。

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掘り出し物をチェック! エルメスとストーンアイランド

 杉本さんの「好きなもの」として、EROTICの定番となっているのは「エルメス(HERM?S)」のヴィンテージジュエリーと「ストーンアイランド(Stone Island)」のジャケット。今やヴィンテージジュエリー市場で圧倒的な人気を誇るエルメス。杉本さんもその魅力に魅了された1人だ。EROTICでは、ヨーロッパで買い付けたエルメスのシルバージュエリーを相場よりも安く提供。掘り出し物をゲットするチャンスだ。

エルメスジュエリー アクロバット

押さえておきたいヴィンテージエルメス

【令和のマストバイヴィンテージ】今買っておくべき名品は? vol.9 エルメス アクロバット編

FASHION令和のマストバイヴィンテージ

 唯一無二の機能性や生地感に信頼を置くストーンアイランドのジャケットは、買い付けのたびに注力して仕入れる。オープン2周年を迎えた2024年9月には、記念としてストーンアイランドを100着放出する催しを行った。エルメスとストーンアイランドは、入荷をInstagramで告知するたびに、開店前から行列ができるという。

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 買い付け先は主にヨーロッパ。アメリカの製品は国内で買い付け、店内全体のムードがヨーロッパ古着に偏らないようにバランスを取っている。ジュエリーの買い付けはフランスやベルギーへ出向き、エルメスに限らずフリーマーケットや蚤の市を回って、幅広いデザインジュエリーが揃うのも特徴だ。

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 年々古着屋が増加している東急東横線沿線。しかし、自由が丘にはまだその勢いはあまり届いていない。周囲に古着屋のない立地を選んだのは、競合がいないこと、同時に「なんとなく」ではなく「めがけて」来てもらえる店になりたいからだという。広々とした店頭はラックが見やすく、セレクトショップ的な雰囲気も持つ。自由が丘というファミリー層の多い土地柄上、ベビーカーを押した客や犬の散歩中の客も多い。

 クリーンな雰囲気のアイテムや店内は、テイストや年代、ジェンダーを選ばない。「その人にとって自然に着こなしてくれるのが嬉しい」と杉本さんは話す。

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【今、古着屋に聞きたい一問一答】

古着ブームの影響で日々高騰する古着。元々安く良いものが買えるというところに古着の魅力を感じていた杉本さんは、現状をどう思う?

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杉本さん

良いものはシンプルに高い、もうそれは仕方ありません。最近はアメリカでも古着が人気で、アメリカのローカルキッズがヴィンテージを買い集めているので出回る数が減っているんです。でも日本やヨーロッパでは元々人気があったので、実はあまり急激な高騰は感じていません。

ヨーロッパに買い付けに出かけた際に、客として必ずチェックするショップは?

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杉本さん

好きな古着屋は、ベルリンの「ヴイヴイベルリン(VV_BERLIN)」と「ファイナルレイヤー(FINAL LAYER)」。店舗デザインや雰囲気が好きなブランドは、パリの「ザ ブロークンアーム(THE BROKEN ARM)」、「ルメール(LEMAIRE)」など。

杉本さんが考える、良い服の条件とは?

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杉本さん

パターンが綺麗で、ハンギングされている姿が美しいこと。ブランドものをたくさん並べているように見えるかもしれませんが、「ブランド」がどうかは二の次ですね。

オーナーが組む“EROTIC的な”3ルック

 杉本さんに、お店にあるアイテムの中からとっておきのEROTICらしい3ルックを組んでいただきました。

オーナーの杉本さん。店頭には古着だけでなく、アーティストの一点物の作品やセレクトブランドのアイテムも。

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ここにしかない、パリのアーティストの一点物を主役に

古着のボディにプリントが施されたインパクトのあるリメイクシャツジャケットを主役にしつつ、ホワイトでまとめてシックに。モデルはスタッフのヨシミさん。

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杉本さん

ロングシャツはパリのアーティストのカリム?ハジャブ(KARIM HADJAB)の作品。インスタで知ってコンタクトをとりました。都内でもカリムと親交のある限られたお店にしかないと思います。

トップスとパンツは古着で。シューズは「プラダ(PRADA)」のユーズド。

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目玉のストーンアイランドで作る綺麗めワーク

デニムのストーンアイランドのジャケットにワイドな「アンセルム(ANCELLM)」のスラックスを合わせた。

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杉本さん

ボトムがワイドなので、アウターは上のボタンを閉めて広がりを抑えてみました。ワークなアイテムには、綺麗目カラーのアイテムを合わせると野暮ったくなりすぎなくて良いと思います。

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色は2色まで ブランドコテコテ合わせはバランスが命

エルメスのブレスレットとペンダントに、「ロエベ(LOEWE)」のレザーパンツ、足元はラズベリーカラーの「コンバース(CONVERSE)」で外して。

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杉本さん

“良いものしか着ていないダサさ”が逆にいい。コテコテすぎるくらいの服を合わせるなら足元はコンバース。バランスが大切です。

ラズベリーカラーのコンバースは1980年代前半のもの。近年の製品には見られないヴィンテージならではの色合いだ。

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Fスナスタッフが変身

 今回も古着好きFスナスタッフSが取材に同行。今回のリアルバイアイテムは?

「迷う!」

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ウォルター?ヴァン?ベイレンドンク(Walter van Beirendonck)が手掛ける「ウォルト(W&L.T.)」の2000年代のジャケット。

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決めました!シューズはサンダルがいいですか?

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スタッフS

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杉本さん

サンダルがいいです!マルジェラ期のエルメスのトップス(ウィメンズ)にパンツは先程登場したカリムのものですね。そのパンツは、バクテリアに食べさせて模様を出しているそうです。

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磨き上げられた看板はクリーンな印象。街中に馴染む。

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■EROTIC
所在地:世田谷区奥沢5-40-12 南国ビル1階
営業時間:14:00?21:00
定休日:なし
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【連載:本当にいい古着屋を求めて】

第1回:祐天寺「Gabber」
第2回:下北沢「ムー」
第3回:学芸大学「ISSUE」
第4回:渋谷「DESPERATE LIVING」

FASHIONSNAP 編集記者

橋本知佳子

Chikako Hashimoto

東京都出身。映画「下妻物語」、雑誌「装苑」「Zipper」の影響でファッションやものづくりに関心を持ち、美術大学でテキスタイルを専攻。大手印刷会社の企画職を経て、2023年に株式会社レコオーランドに入社。若手クリエイターの発掘、トレンド発信などのコンテンツ制作に携わる。

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