モノ選びの達人を目指し、ファッションの定番をリサーチする連載「ファッションギークへの道」。第3弾のテーマは、夏場に1足は持っておきたい「リカバリーサンダル」。さまざまなスポーツブランドやアウトドアブランドが展開していますが、その履き心地やサイズ感をFASHIONSNAP独自の視点で検証していきます。第9回は、パフォーマンスフットウェアブランド「ホカ(HOKA)」の「オラ ラックス(ORA LUXE)」と「オラ リカバリー フリップ(ORA Recovery Flip)」の2足を履いてみました。
■リカバリーサンダルとは?
ランニングやハイキング、ジムでのワークアウトなど、アクティビティ後の足の回復をサポートするために開発されたサンダル。衝撃吸収性を備えたクッション性のあるフットベッドが特徴で、着用時のストレスを軽減することで、筋肉修復のサポートをします。近年では、日本でも展開ブランドが増え、注目を集めています。
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ホカってどんなブランド?
ホカは2009年、フランスでスタート。ランナーなどアスリートの声に耳を傾け、テクノロジーの革新性とデザイン性を追求し、レースから日常までをサポートするシューズやアパレルアイテムを展開しています。
「オラ ラックス」と「オラ リカバリーフリップ」を履いてみた
左:オラ ラックス/右:オラ リカバリーフリップ
ランニングシューズを中心に展開するホカですが、実はリカバリーサンダルの種類も豊富。今回は、その豊富なラインナップの中から、スライドタイプの「オラ ラックス」とフリップフロップタイプの「オラ リカバリーフリップ」の2足を検証します。
オラ ラックス
オラ ラックスは、定番の「オラ スライド(ORA SLIDE)」をグレードアップしたモデル。軽やかな履き心地のサトウキビ由来のEVAミッドソールを搭載し、アッパーには、クッション素材と通気性の良いメッシュを組み合わせた「Ariaprene?Canopy」を採用。面ファスナー付きのストラップを付属することで、履き心地を調整できます。
オラ リカバリーフリップ
オラ リカバリーフリップは、独自のオーバーサイズミッドソールと、靴底にカーブを設けたメタロッカー構造により、クッション性を叶えたモデルです。インソールには快適性とグリップ性を高めるため、細かい溝を配置。アウトソールは、安定性と耐久性を備えた柔らかいトップレイヤーEVAと、弾力のあるミッドソールの二層構造で、安定性を向上させています。
履き心地は?
オラ ラックスは、クッション性の中に若干の反発性が感じられました。足の形に沿ったソールデザインで、安定感のある履き心地です。中でも、優れていると感じたのが、アッパーのホールド力。通気性のあるメッシュ素材なので足あたりが良く、足の甲を柔らかく包み込んでくれます。
オラ ラックス
オラ リカバリーフリップは、固すぎず柔らかすぎず、ちょうどいい履き心地。アッパーの肌に触れる部分には、ジャージーテキスタイルを採用しているので、長時間履いても疲れにくさを実感できました。
オラ リカバリーフリップ
柔らかさのレベルは、いずれも2。反発性のないボリュームのあるクッション性が特徴ですが、程よい硬さもあり、心地よい踏み心地を感じることができました。
※ソールの柔らかさをFASHIONSNAP独自の判断で3段階にわけて評価!
レベル1:安定感のある反発力を備えた履き心地
レベル2:高い反発力とクッション性を兼ね備えた履き心地
レベル3:クッション性が高く足当たりの良いフカフカな履き心地
ソールの厚みは?
左:オラ ラックス/右:オラ リカバリーフリップ
ソールの厚みは、オラ ラックスが4cmで、オラ リカバリーフリップが3.5cm。それぞれ異なるソールの形状を採用していますが、オフセットはいずれも同じ0.6cmでした。土踏まず部分にフィットするような厚みのある形状から、サポートされているような安心感を実感できました。
左上:オラ リカバリーフリップ/右下:オラ ラックス
■オフセットとは?
ソールの前部と後部の厚みの差のことで、「ドロップ」とも呼ばれています。オフセットの値が大きいと歩行時の体重移動がスムーズになり、着用時のストレスが軽減されます。
重さは?
重さは、オラ ラックスが208gで、オラ リカバリーフリップが164g(27cm/片足あたり)。オラ ラックスはアッパーの面積が多いことから、リカバリーフリップよりも約40g重いという結果になりましたが、実際の着用感には大きな違いはありませんでした。
※重さのイメージ:「ヴァンズ(VANS)」の定番モデル「オーセンティック(AUTHENTIC)」(27cm/片足あたり)は372g。
サイズ感は?
左:オラ ラックス/右:オラ リカバリーフリップ
オラ ラックスは、23?30cmの8サイズ展開で、オラ リカバリーフリップは、ウィメンズが22?25cmの4サイズ、メンズを25?30cmの6サイズを展開しています。サイズ感は、いずれも少し大きめ。普段27.5cm?28cmを履く記者が27cmを履いてもピッタリでした。
価格は?
価格は、オラ ラックスが1万2100円で、オラ リカバリーフリップが9900円。オラ ラックスは、今回検証したサンダル(平均7911円/いずれも税込)の中で、最も高価という結果になりました。
オラ ラックス
オラ リカバリーフリップ
■ホカ:公式サイト
【連載:ファッションギークへの道】
■リカバリーサンダル編
vol.1「ウーフォス」
vol.2「キーン」
vol.3「テンシャル」
vol.4「サロモン」
voi.5「テリック」
vol.6「リグ フットウェア」
vol.7「ザ?ノース?フェイス」
vol.8「キナー」
vol.9「ホカ」
vol.10「コロンビア」
vol.11「ダナー」
■白T編
vol.1「Hanes Red Tag」
vol.2「FRUIT OF THE LOOM」
vol.3「UNIQLO」
vol.4「RED KAP」
vol.5「PRADA」
vol.6「anvil」
vol.7「無印良品」
vol.8「Hanes Blue Tag」
vol.9「SUNSPEL」
vol.10「Champion」
vol.11「Supreme × Hanes」
vol.12「FilMelange」
vol.13「Healthknit」
vol.14「JIL SANDER」
vol.15「Hanes BEEFY」
vol.16「ANATOMICA」
vol.17「GILDAN」
vol.18「COMME des GAR?ONS SHIRT」
vol.19「ACNE STUDIOS」
vol.20「HEAVY WEIGHT COLLECTIONS」
vol.21「United Athle」
vol.22「Hanes Gold Tag」
vol.23「VALENTINO」
vol.24「Carhartt」
vol.25「COTTON STAFF」
vol.26「visvim」
vol.27「Hanes T-SHIRTS Japan Fit」
vol.28「CROSS STITCH」
vol.29「Printstar」
vol.30「ONEITA」
■白シャツ編
vol.1「INDIVIDUALIZED SHIRTS」
vol.2「無印良品」
vol.3「MARGARET HOWELL」
vol.4「N.HOOLYWOOD」
vol.5「THOM BROWNE」
vol.6「A.P.C.」
vol.7「ENGINEERED GARMENTS WORKADAY」
vol.8「PAUL SMITH」
vol.9「Gap」
vol.10「BEAMS PLUS」
vol.11「TOMORROWLAND」
vol.12「JIL SANDER」
vol.13「Polo Ralph Lauren」
vol.14「SOPHNET.」
vol.15「THE」
vol.16「SCYE BASICS」
vol.17「KICS DOCUMENT」
vol.18「UNIQLO」
vol.19「digawel4」
vol.20「GUCCI」
vol.21「visvim」
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