忽那汐里 at KYOTOPHONIE ボッテガ?ヴェネタがサポートする音楽と食の祭典

忽那汐里

忽那汐里

Image by: Suguru Tanaka

忽那汐里

忽那汐里

Image by: Suguru Tanaka

忽那汐里 at KYOTOPHONIE ボッテガ?ヴェネタがサポートする音楽と食の祭典

忽那汐里

忽那汐里

Image by: Suguru Tanaka

 京都府北部に位置する日本三景のひとつ、天橋立を舞台に、国際的なボーダレス?ミュージック?フェスティバル「KYOTOPHONIE(キョウトフォニー)」の秋会期が、10月7日と8日の2日間にわたり開催されました。自然が作り上げた絶景とともに、世界の音楽と、その土地ならではの食を楽しむ2日間。メインスポンサーとして「ボッテガ?ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」がサポートし大盛況となった初のフェスティバルを、国内外で活躍する俳優 忽那汐里さんが体験しました。

「KYOTOPHONIE」の舞台となった天橋立

「KYOTOPHONIE」秋会期の舞台となった天橋立

Image by: KYOTOPHONIE

KYOTOPHONIEとは?
京都国際写真祭「KYOTOGRAPHIE」の姉妹イベントとして、自然派生した国際的なミュージックフェスティバル。「調和」「多様性」「交流」「探求」を核とし、エネルギーに満ちた催しを通じて 「繋がり」「対話」「体験」を届ける。2023年4月に春会期として京都市内で初開催。寺院や庭園などを会場に様々なイベントが行われた。メインスポンサーは「ボッテガ?ヴェネタ」。

音楽:世界5ヵ国から集った個性豊かなアーティスト

 天候にも恵まれた初日、天橋立の東側に位置し、白い砂浜が広がるビーチへ。宮津湾に面した「海のステージ/Beach Stage」では、宮津市の郷土芸能である「浮太鼓」にはじまり、ラッパーのU-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS、そしてレゲエ界のレジェンドとされるホレス?アンディ(Horace Andy)まで、幅広いジャンルのステージが繰り広げられました。

海のステージ(シシド?カフカ directs el tempoの公演)

 普段から様々な音楽を聴いているという忽那さんは今回、親しい友人とKYOTOPHONIEを訪れました。木製のチェアでくつろいだり、リズムに身を任せたり、ここでの過ごし方は自由。観客それぞれのスタイルで音楽を楽しみます。

 浜辺に沿って数分歩いた場所には、水平線を臨む景色の中に、一台のグランドピアノがありました。この「海ピアノ/Piano on the beach」は、誰でも自由に弾いてミュージシャンになれる、2つ目のステージ。穏やかな波の音がバックミュージックです。

海ピアノ

 3つ目のステージは、天橋立神社のそばの深い森の中。「森のステージ/Forest Stage」では、生演奏のステージだけではなく、音楽家 曽我大穂と服飾家 スズキタカユキらによる舞台芸術「仕立て屋のサーカス」の新作公演も行われました。生い茂る樹木から漏れる光が、幻想的な雰囲気を演出します。

森のステージ(ジュリア?ショートリード の公演)

 KYOTOPHONIE創設者の1人、仲西祐介さんが「有名無名を問わず、才能のある人を舞台に上げていきたい」と語るように、世界5ヵ国から集めた13組のミュージシャンは、いずれも個性の強い実力派。ふだん聴いたことのない音楽にも触れることができる、唯一無二のフェスティバルとなりました。

食:日仏のシェフによる海と山の幸

 京都北部の丹後地域は、海と山の幸が豊富。「食」はKYOTOPHONIEに欠かせない要素のひとつです。浜辺に設置された「海のレストラン」では、フランスから招いたミシュラン1つ星シェフ アルマン?アルナル(Armand Arnal)と、京都?北白川「ファームーン(Farmoon)」の船越雅代の2人による特別なコースメニューが提供されました。

海のレストラン

 弧を描くように設置された木製のテーブルは、全てがオーシャンビューの特等席。地元の旬の食材をふんだんに使った滋味深い料理の数々が、老舗旅館「玄妙庵」の食器でサーブされました。潮風をスパイスに、五感で味わいます。

 ステージエリアでは「海のビストロ」が大盛況。東京?渋谷のフランス料理店「ピニョン(Pignon)」のオーナーシェフ吉川倫平と、京都「デルタ(DELTA)/ KYOTOGRAPHIE Permanent Space」でシェフを務める近江文彦によるアラカルトメニューが、自然派ワインの輸入卸「セルヴァン(SERVIN)」によるナチュラルワインとともに提供されました。

海のビストロ

 同じエリアには、京都の居酒屋「ブランカ(Berangkat)」の店主、吉岡哲生をバーテンダーとして迎えたビーチバーがオープン。スペシャルなカクテルや、地元のクラフトビールが人気を集めました。

ビーチバー

国定公園の天橋立で初のフェスが実現

 "海の京都"の代表的なスポットである天橋立は、国定公園に指定されています。そして、神々の世界とつなぐ橋が架けられたという伝説から、神聖な場所でありパワースポット。"白砂青松"と呼ばれる美しい景観と自然を守りつつ、初めて開催されたミュージックフェスティバルを多くの人が楽しみました。

 京都市内で開催された春会期に続きメインスポンサーのボッテガ?ヴェネタは、国際的な文化交流と、様々なクリエイティビティをサポートする観点から、KYOTOPHONIEを特別協賛しています。

 いつの間にか日が暮れて、浜辺を歩く忽那さん。自転車で会場間の松並木を走ったり、ビーチや森で友人と踊ったり、初体験が多かったというKYOTOPHONIEを振り返ります。「自然と一体となって音楽を楽しむ、チルな世界観。色々なFeelがあって最高です」。海のステージから流れてくる音楽と波音に体を委ねながら、雄大な景色を仰ぎました。

KYOTOPHONIE?FOUNDERS:
ルシール?レイボーズ & 仲西祐介

 「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」の共同創設者でもある、写真家 ルシール?レイボーズと照明家 仲西祐介の2人。2013年に第1回目のKYOTOGRAPHIEが幕を閉じた後、訪れた天橋立の地でミュージックフェスティバルの構想がスタートしたという。老舗旅館「玄妙庵」の談話室で、ルシールが撮影したサリフ?ケイタ(Salif Ke?ta、マリ出身のシンガー?ソングライター)のレコードジャケットを見つけたことがきっかけとなった。
 その後、コロナ禍を経て「人間的な感覚をもう一度呼び戻したい」という思いとともに、10年前の構想が蘇り、「KYOTOPHONIE Borderless Music Festival 」の創設に至る。

「わたしは南仏に生まれ、6歳の頃から連れていってもらっていたジャズフェスティバルが、一年で一番の楽しみでした。ミュージシャンも観客も、全てを巻き込んで、誰も取り残されずに仲間になるような感覚があります。素晴らしい音楽と景色、素晴らしい食べ物、そして素晴らし人々とスピリットを共有し、魔法の瞬間を生み出せたら幸せです」(ルシール?レイボーズ)

「伝統と革新、西洋と東洋、メジャーとアンダーグラウンド、ローカルとインターナショナル...全く違うものを掛け合わせることで新しいものが生まれるということを、KYOTOGRAPHIEでも感じてきました。ジャンルに捉われず、タイプの異なる個性がミックスし、誰もがボーダーレスに楽しめる、そんなフェスにしていきたいですね」(仲西祐介)

Starring: Shioli Kutsuna
Photo: Suguru Tanaka / KYOTOPHONIE
Composition?& text: Chiemi Kominato (FASHIONSNAP)
Realizaiton: Mizuki Okuhata (FASHIONSNAP)

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