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YOSHIKIがクチュールメゾンと作り上げたハイブランド「メゾン ヨシキ パリ」

「メゾン ヨシキ パリ」のデビューコレクション

「メゾン ヨシキ パリ」のデビューコレクション

Image by: MAISON YOSHIKI Paris

「メゾン ヨシキ パリ」のデビューコレクション

「メゾン ヨシキ パリ」のデビューコレクション

Image by: MAISON YOSHIKI Paris

YOSHIKIがクチュールメゾンと作り上げたハイブランド「メゾン ヨシキ パリ」

「メゾン ヨシキ パリ」のデビューコレクション

「メゾン ヨシキ パリ」のデビューコレクション

Image by: MAISON YOSHIKI Paris

 ヨシキ(YOSHIKI)がデザインする「メゾン ヨシキ パリ(MAISON YOSHIKI Paris)」がミラノのボッコーニ大学で、ブランド初のショーを披露した。ジェンダーレスなプレタポルテの全37ルックには、YOSHIKIのファッション、デザイン、ライフスタイルのヴィジョンが反映された。

Image by: MAISON YOSHIKI Paris

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クチュールメゾンとの極秘コラボ

 2011年に創設された「ヨシキモノ(YOSHIKIMONO)」の“論理的な拡張”と位置付けられた「メゾン ヨシキ パリ」は、昨年9月にパリでお披露目される予定だったが、YOSHIKIの過労によりキャンセルとなった。今回ミラノを舞台に念願のデビューを果たしたYOSHIKIは「チームの皆さんに支えてもらって最初のショーを終えられ、感無量です」と、スタッフへの感謝を繰り返し口にした。

 同ブランドでは、より国際的なヴィジョンを掲げ、持続可能性、アップサイクル、短期間での生産スパン 、そしてジェンダーレスといった価値観を反映。生地はイタリアまたはフランスのもので、スムースシルクやシルクベルベットなど、ハイクオリティな自然素材を採用している。構築的なボリューム感が目を引くシルエットは、LVMHグループが支援するクチュールメゾンとの「極秘のコラボレーション」で製作された。スタイリングはカーリン?サーフ?ドゥ?ドゥゼール(Carlyne Cerf de Dudzeele)、ヘアはオディール?ジルベール(Odile Gilbert)、メイクアップはカブキ(Kabuki)が手掛けるなど、チームには豪華な顔ぶれがそろう。

Image by: Hiroyuki Ozawa(FASHIONSNAP)

Image by: Hiroyuki Ozawa(FASHIONSNAP)

YOSHIKIの持つ二面性を反映して

 コレクションのテーマとなったのは愛。ショーの冒頭には「ファッションとは何? 愛とは何? 美とは何? そして、人生とは何? その答えはメゾン ヨシキ パリにある」というイタリア語のナレーションが流れた。ファーストルックはクロップ丈のジャケットにミニスカートを合わせたオールブラックの装い。その後も黒を基調にしたジェンダーレスなルックが続き、ロックテイストなアクセサリーやロングジッパーがアクセントを添える。「PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOCK」というX JAPANのキャッチフレーズが後に“ヴィジュアル系”という言葉の由来になったと言われるが、そのエッセンスが今回のルックにも反映されていた。

Image by: MAISON YOSHIKI Paris

 後半に登場した赤はX JAPANを象徴する色。デニムに施された赤のスプラッシュは、画家のジャクソン?ポロック(Jackson Pollock)からインスパイアされたものだという。「私のミューズでありアンバサダーは、紛れもなく私自身」とYOSHIKIは語る。「子どもの頃はあまり自覚していませんでしたが、ロックやクラシックをやっていた二面性がファッションにも活かせるのかな、と思ったんです。エレガントでありながら、どこかエッジが効いているようにこだわって作りました」。

Image by: MAISON YOSHIKI Paris

 スニーカーは「グラウンズ(grounds)」、シューズは「アダルト アントワープ(Adult Antwerp)」、ジュエリーは「アーカイブド プロトタイプ(Archived Prototypes)」との協業によるもの。アイウェアは「ティエリー ラスリー(Thierry Lasry)」が手掛けた。コレクションの主要アイテムであるウェア、アクセサリー、スニーカーは公式オンラインショップで展開(5月初旬に予約販売をスタートし、9月初旬に配送予定)。今後、シーズンごとに商品の範囲を拡大していくという。

音楽という“武器”を活かして

 そしてショー音楽も、YOSHIKI自身による特別なセットリストに。世界に5台しかないクリスタルピアノをパリから搬送し、藤原ヒロシとのコラボレーションによる新曲2曲のほか、プッチーニのオペラ「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」をアレンジして演奏した。

Image by: Hiroyuki Ozawa(FASHIONSNAP)

 「自分が演奏することは最初の構想にはなかったんですが、スタッフに『持っている武器は使うべきだ』と言われて『なるほど』と思うところもあり、弾いてみようと決めました。ミラノでの第一弾のコレクションだったので、記念に残るようなショーにしたかったんです」。楽曲のリリースについて尋ねると「もちろん、現在取り組んでいるところです。計画というより目標になっています」と具体的な時期への言及は避けた。ショーの後のカクテルパーティでは代表曲の一つである「Endless Rain」を奏で、会場に集ったゲストたちを喜ばせた。

Image by: MAISON YOSHIKI Paris

 近々、ブランドのミューズと2024年秋冬キャンペーンのための撮影を行う予定だというYOSHIKI。「バカラ(Baccarat)」とのコラボレーションによるウォーターグラス、ワイングラス、シャンパングラスのコレクションも発表を控え、マルチな才能を活かしたプロジェクトがこれからも世界中のファンを驚かせそうだ。

MAISON YOSHIKI PARIS 2024年秋冬

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