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朱入れなし、文化服装学院生が思ったまま感じたことを書いてみた?ピリングスのファッションショーをみて?

ピリングスのランウェイショー

pillings 2022AW

Image by: FASHIONSNAP(Ippei Saito)

ピリングスのランウェイショー

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朱入れなし、文化服装学院生が思ったまま感じたことを書いてみた?ピリングスのファッションショーをみて?

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 海外から帰国し、昨年から文化服装学院に通っているFASHIONSNAPインターンのN.Mです。コロナ禍で帰国したため、私にとってのファッションウィークは無観客?デジタル配信のみでした。今回観客として見る、初めてのリアルショー。上司編集者の朱入れなしで、感じたことを思ったままに書いてみました。拙い文章にはなりますが、お付き合いください。

 今回見させていただいたのは、デザイナーの村上亮太さんによるブランド「ピリングス(pillings)」。私にとってのブランドとのファーストコンタクトは、今は無き原宿のWALLで試着した赤と白の紐で構成されたトップスです。着こなせる自信がなく購入は断念しましたが、友人がブランドキャンペーンでモデルをしていたことなどもあり、目にする機会は多いブランドでした。

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 会場に入ると、真っ先に目に入ったのは天井からロープで逆さまに吊るされているピアノ。会場内にはピアノ音楽も流れていました。同じクラシック音楽でもUNDERCOVERのショーで使われていたような重々しい雰囲気はなく、バックグランドミュージック1つとってもブランドによって違うものだな、と。画面越しで感じることがなかった、いつ始まるのか予測できない緊張感が募ります。

 暗くなった照明がランウェイへのスポットライトへ変わり、まるで祖母が編んだような、ショーにしては普遍的とも取れるグレーのアランセーターでショーは幕を開けました。その印象が変わったのは、3ルック目の穴を多く取り入れたロングスリーブのニット。ファーストルックと統一された編み方ながらも新たな要素を取り入れていくストーリー性を、実際に目にしているからこそ感じました。ほつれや穴など、崩れていることに美徳を見出す部分に日本人デザイナーらしさが現れているのではないでしょうか。

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 モチーフには昆虫が多く登場していました。最初はニットの柄として取り入れられていた蟻がモデルの顔に張りついていき、ラストルックには蟻の集合体で構成されたピアノ。花などが用いられていたこともあり、庭をイメージしたのかな、などと想像していましたが、まるで侵食されていくかのような後味の悪い感情が残りました。それもそのはずで、デザイナーの村上さん曰く、蟻は社会性のメタファーとして用いたとのこと。見ている私は全く気が付かなかったのですが、コレクションのテーマは「理想と現実の間にいる人間像」。天井のピアノは、村上さん自身が抱く合唱コンクールや音楽へのトラウマ、いわゆる現実のメタファーで、完成形を求められるランウェイは理想。その空間に挟まれて歩く人間たちを表現したそうです。

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 個人的に面白いなと感じたのは、太宰治を意識してスタイリングなどをしていたという点。言われてみれば、裾を引きずって歩くスタイルやヘアスタイルに表れているような気もします。上司とも話していたのですが、皆あまり口にしないだけで、太宰にはやはり惹きつけられるものがあるのだな、と。ちなみに、モデル全員が着用している眼鏡は、太宰というより、見なくてもいいものをわざわざ眼鏡を身に着けることで見られるようにする人間の象徴だそうです。

 今回強く感じたのは、デザイナーが作品に込めたメッセージと観客の想像は大きく異なるということ。例えば、私にとって音楽は表現や自由の象徴ですが、村上さんはそれをミスの許されない社会性として表現していました。本来ファッションは、デザイナーが作りたいものを作る個人主義のものであり、それを理解したいと思うのは私たちのエゴなのではないかと思います。それでも観客を惹きつけ、想像させ、もっと知りたいと思わせるものを作り出してくるからこそデザイナーは偉大だし、ファッションは面白い。ショーのみならず、デジタルばかりフォーカスされる時代ですが、個人としては紙の雑誌は買い続けていきたいし、購入する服はネットではなく実際に着用して肌触りを確かめたい。そして、デジタルの配信ではなくショーで実際の作品を目にしたい。ファッションと「リアル」は切っても切り離せないものだと、再認識するきっかけになりました。

 最後の囲み会見で、緊張していた私は質問すら思い浮かびませんでした。あの使い古されたようなブーツに何か意味はあったのか、聞けばよかったな。

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pillings 2022-23年秋冬コレクション

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