タオ 2022年春夏コレクション
Image by: tao
「トリコ コム デ ギャルソン(tricot COMME des GAR?ONS)」がブランド表記を「タオ(tao)」に変更し、初めてのフロアショーを10月19日に開催した。デザイナーは引き続き栗原たお。2022年春夏コレクションは、新たなブランド名となったタオを象徴する色として「白」を様々なアプローチで表現した。
栗原たおの名を再びブランド名に
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トリコ コム デ ギャルソンがスタートしたのは1981年。デザイナーは川久保玲から渡辺淳弥、2002年から栗原たおに引き継がれている。栗原は、トリコと兼任して2005-06年秋冬に自身の名前を冠した「タオ コム デ ギャルソン(Tao Comme des Gar?ons)」を立ち上げパリコレで発表していたが、2011年春夏をもって終了。その後はトリコに専念していた。
2022年春夏シーズンからトリコは、栗原の名前を冠しつつ社名のコム デ ギャルソンを取り去り、シンプルに「タオ」のみのブランド名でリスタートを切る。同じ栗原とデザインチームが担当するため、体制についてはこれまでのトリコからの変更はないという。
様々な白、変化のあるボリューム
「タオ」ネームとして初となるフロアショーは、南青山のコム デ ギャルソン本社内で開催。「my white」と題したコレクションは、ホワイトからオフホワイト、アイボリーをベースに、ギャザーやレース、フリルやラッフルをふんだんに用いてボリュームに変化のあるシルエットを提案。手の込んだ作りや繊細な素材、ドーリーなスタイルは、タオ コム デ ギャルソン時代のクリエイションも彷彿とさせた。
印象的なチュールを靴にも
途中でブラック一色のパートが差し込まれ、これまでもトリコで展開してきた日常着としての提案も継続。ショーには登場していないが、大和シャツ店とのダブルネームのパジャマシャツの展開も予定されている。
また、Geoffrey Prestonのレリーフ作品をプリントに用いたTシャツや、チュールの付け袖、刺繍やチュールで飾られたメリージェーンといった印象的なアイテムが差し込まれた。
「自分らしさをより強く」
ブランド名を変更した経緯について栗原は「長く経験を積んだことで、さらに自分らしさを強くしていきたいという気持ちがあった」と話す。ファーストシーズンは「自分らしさ」としての白に着目し、その世界を様々な表現によって広げていったという。
なお、今シーズンはタオだけではなく「ジュンヤ ワタナベ」および「ジュンヤ ワタナベ マン」についてもブランド名からコム デ ギャルソンを外している。2022年からは、コム デ ギャルソンの傘下デザイナーである渡辺淳弥、栗原たお、そして「ノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)」の二宮啓の3人が、それぞれの名前でブランドを展開する体制となる。
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