
Image by: Soho House

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2026年春、南青山にオープンすることがアナウンスされて以来、注目を集めている会員制クラブ「ソーホーハウス」。1995年にイギリス?ロンドンのソーホー地区で誕生したこの社交クラブは、クリエイティブ業界に携わる人々を対象とした複合施設です。日本上陸を控え、気になりつつもまだまだ謎多きソーホーハウス。「クラブの仕組みは?」「どうすれば会員になれるの?」といった素朴な疑問をはじめ、会員になれば誰でも利用できるようになる世界中のソーホーハウスの中から、特に人気の高いイギリス?コッツウォルズに位置する郊外型宿泊施設「ソーホーファームハウス」への滞在を通して、ソーホーハウスの全貌を探ります。
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What is SOHO HOUSE?
ソーホーハウスは、創業者のニック?ジョーンズが「カフェボエム」をオープンした1992年に遡ります。クリエイターが集まる場所として賑わい、店の上の階にあった空きスペースを会員制クラブにしたことがソーホーハウスの起点。"家でも職場でも、ホテルでもないサードプレイス"として利用できる空間へと発展し、世界の主要都市から、リトリートもできる郊外のハウスまで、さまざまな形態の45を超えるソーホーハウスが世界には存在します。








Babington House
Image by: Soho House
会員区分は在住している国のみ利用できるローカル会員(年会費50万5000円)と、世界中のソーホーハウスが利用可能なグローバル会員(年会費62万円)の2種類。(施設利用時の宿泊、飲食費などは別途)会員になるためには、既存メンバー最低2名からの推薦が必要で、申請後に本部での審査が行われ入会の可否が決まります。
Editor's memo
会員数や詳しい審査基準などは非公開ですが、国籍?性別?年齢?収入などは関係なく、広義でのクリエイティブ文脈のバックグラウンドやコミュニティを作り上げていく構成メンバーとしての適正が選考ポイントに含まれるそう。
クラブハウスの使い方もさまざま。出勤前のジムや朝食利用、出張時の宿泊利用、ビジネスミーティング、イベント会場、会食、もちろんバケーション利用など、用途や使う人のアイデアによって無限に広がります。ソーホーハウスのコミュニティを象徴するのが"Exclusive but inclusive"という考え方。紹介制という特性上、メンバー限定ではあるものの、中に入ればフラットで歓迎的なコミュニティが広がっているといいます。会員になれば3名まで同伴が可能なので、単身のほか、家族や友人、同僚と一緒に利用する人も多いそう。海外出張が多い人にとっては、世界各地に“行きつけ”や“定宿”があるような感覚で滞在できるのも、ソーホーハウスならではの魅力です。
いざ、SOHO FARM HOUSEへ。
10月某日。ロンドン中心部から車に揺られること約1時間半、イギリスらしい田園風景が広がるオックスフォード州?コッツウォルズへと向かいます。イギリス中部に位置するこの地は、なだらかな丘陵が続くのどかなエリア。広大な牧草地には馬や羊が放牧され、石造りの家々が並びます。ピーターラビット?や、映画「ハリーポッター」のロケ地としても知られ、ロンドンから近いこともあり、英国王室をはじめ、ベッカム家が邸宅を構えるなどセレブリティとのつながりも深い土地です。
狭い石造りの凸凹道を越えて、ようやく旅の目的地「ソーホーファームハウス」に到着。ハウス内は言ってみれば一つのビレッジ。レストランやスパ、ジム、カフェ、プールといった共有施設を囲むように「キャビン」「ハット」「ピグレット」と呼ばれるタイプ別の宿泊棟が点在しています。共有施設と宿泊棟が離れているので、移動は自転車が便利。施設内の至る所に自転車が配置されており、自由に移動することができます。
Editor's memo
このファームハウスは、敷地面積が約100エーカーあり、日本人にはお馴染みの換算でいくと東京ドーム8.7個分の広さ。(!)施設内では馬や羊、豚やヤギなどの動物も飼育されています。


そして施設を使う上で最も重要で、遵守すべきルールとして規定されているのが、施設内の撮影禁止。これは利用者同士のプライバシーを守るためのメンバー内での暗黙の、しかし絶対的なルール。今回は特別にハウス側から承認を得て、人物が写らないことを条件に館内での撮影が許可されました。
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そのほかにもハウス内で定められている規定ルールに抵触したメンバーは、会員資格について見直しが行われることもあり、メンバー同士が配慮しながらルールを守ることでクラブ内での良質なコミュニティと治安が保たれているそう。メンバーの中にはセレブリティや著名人も多くいるため納得です。滞在中にも映画でよく見るイギリス人俳優がいたとか、いなかったとか!?

「Main Barn」
Image by: Soho house
"単なる宿泊施設ではなく、暮らすように滞在するための場所"という発想のもと、田園風景と調和する18世紀の建築を再生させたメインの建物棟がビレッジの中心に位置します。中にはローカルフードを楽しめるダイニング「Main Barn」、ペルシャ料理を提供する「Little Berenjak」、日本料理を軸としたアジアンフュージョンが楽しめる「Pen Yen」といった3つのレストランをはじめ、ソーホーハウスのオリジナルカクテルを振る舞うパブ「Mill Room」、焼きたてのベーカリーを楽しめるカフェ「Blake’s Kitchen Bakery」が併設。多国籍な食体験が施設内で楽しめます。

「Little Berenjak」
Image by: Soho house

「Blake’s Kitchen Bakery」
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なかでも「Little Berenjak」は、日本ではあまり馴染みのないスパイスの効いたエキゾチックなペルシャ料理が楽しめます。ラムやチキンのグリル料理をメインに、オリーブやナスをペーストにしたものや、フムスといった様々なディッピングソースが格別。

ウェルネス施設も充実。ボートハウスの温水プール、テニスコート、ジムやスタジオのほか、ソーホーハウスのプライベートブランド「カウシェッド(Cowshed)」の製品を使用したウェルネススパ、アクティビティはクレー射撃やゴルフのほかメンバー同士の交流イベントなどのプログラムが日替わりで用意され、希望者は参加することができます。

Image by: Soho house

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より豊かな滞在体験のために、フラワーショップやソーホーハウスオリジナルの家具を購入できるインテリアショップ、ローカルデザイナーの服やホームアクセサリーなど独自のセレクションをラインナップする「The Store X」も併設されています。

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「The Store X」
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「The Store X」は、「ウェールズ ボナー(Wales Bonner)」「エス エス デイリー(S.S.DALEY)」「テムズ MMXX.(Thames MMXX.)」「アレックス?イーグル(ALEX EAGLE)」「マーティン?ローズ(MARTINE ROSE)」「チャールズ ジェフリー ラバーボーイ(Charles Jeffrey Loverboy)」といった気鋭UKブランドを扱う通なお店。会員の中にはファッションデザイナーもいるそうで、さすがクリエイティブに通じる人たちのコミュニティだけあります。ちなみに筆者は「テムズ?MMXX.」のセーラー風ジャケットをゲット。


今回宿泊したのは「キャビン」と呼ばれる部屋。敷地内で40あるこのタイプの部屋はシンク付きのカップボードや特注の家具、薪ストーブなどが備え付けられた木目の美しいヴィンテージ調に統一された内装で、ぬくもりのある開放的なプライベート空間です。

Image by: Soho house

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アメニティのボディケアは「カウシェッド」製品、スキンケア製品もプライベートブランドが揃い、肌触りのいいバスローブもソーホーハウスのオリジナル。バルコニーにはバスタブもあり、部屋でゆったり過ごす"おこもり"ステイも叶います。調度品や細部に至るまでソーホーハウスのホスピタリティが凝縮された極上の宿泊空間が広がります。
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全世界のソーホーハウスでアメニティとして提供されているプライベートブランド「カウシェッド」は、植物性由来の天然素材を使用したナチュラルボディケアブランド。シャワースクラブは、エッセンシャルオイルの心地よい香りに包まれながら優しいスクラブで洗い上げ、お肌もすべすべに。髪質別や香りの種類もラインナップ豊富で、すべてスパ内のショップで購入できます。


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ベッドのマットレスも特注というこだわりようで、筆者は直前のミラノーパリのファッションウィークによる疲労も相まってか、疲れが吹っ飛ぶほどの快眠を得ることができました。まるで"雲の上で寝ているよう"な寝心地。

朝食はレストランでも提供されていますが、レイジーな朝はルームサービスを頼むのがおすすめ。静けさの中で迎えるバルコニーでのモーニングコーヒーは至福の一杯です。

ソーホーハウスの過ごし方は、利用者や目的によってさまざま。プライバシーが保たれた環境で静かに“おこもり”するのもよし、コミュニティメンバー同士の交流やアクティビティに参加し、活発に時間を過ごすのもよし。その「静」と「動」のバランスの取れた滞在体験そのものがインスピレーションへとつながっていく点こそ、ソーホーハウスが提供する価値であり、最大の魅力でもあります。
来春に上陸する「ソーホーハウス東京」は、郊外型のファームハウスとは異なる都市型施設ですが、どのような人々が集い、どのように使われていくかは、各都市を構成するメンバーによってかたちづくられていくもの。核となるフィロソフィーに根差しながらも、日本ならではの特色を持ったソーホーハウスが、どう運営され、コミュニティを形成し、広がりを見せていくのか、今から楽しみです。
〈Soho House Tokyo〉
ソーホーハウス東京は、来春開業する青山の複合ビル「表参道Grid Tower」11階?14階の4フロアに入居。客室は4タイプ計42室、共用部にはローカルの食材を使ったレストランバーや会員のためのクラブラウンジといった特別な空間を提供し、14階には六本木方面を一望できるプールテラスなどを備える。世界的な文化?ビジネスの中心地である東京で、特にクリエイティブな人々を惹きつける表参道?青山エリアに国内外のクリエイターやビジネスパーソンが集う新たな交流拠点を目指す。






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