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CURRENTAGE

カレンテージ

「カレンテージ」とは?———ブランドを象徴するデニムから最新コレクションまで

ウィメンズ
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2017年に塚崎恵理子が立ち上げたウィメンズブランド。「CURRENT」+「VINTAGE」(今とヴィンテージ)と「CURRENT」+「AGE」(今を生きる世代) のダブルミーニングから由来するブランド名の通り、世代を超えて愛される洋服に現代的なエッセンスを加えたコレクションを提案する。

塚崎恵理子

Eriko Tsukazaki

1980年2月20日、福岡県生まれ。ESMODE JAPON 東京校を卒業後、大手アパレルメーカーで13年間デザイナーとして経験を積む。2017年、自身のブランド「カレンテージ(CURRENTAGE)」をスタート。

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- CHARACTERISTIC ITEM -

ブランドを代表するアイテムは、岡山でサステナブルに生産するデニムシリーズ

 ブランドにとって欠かせないアイテムがデニム。一大生産地である岡山の工場や生地屋、加工屋とタッグを組み、ひねりのきいたデザインとディテールにこだわったデニムを打ち出している。リサイクルヤーンで織られたデニム生地を用い、特殊なマシーンを採用して通常の加工より水の使用量を節約。薬品や軽石などの水質汚染に繋がる材料を使わずにヴィンテージ感のある加工を施すなど、サステナブルなモノづくりにも配慮している。

CURRENTAGE-20ss

CURRENTAGE-20ss

- BRAND CONCEPT -

ブランドコンセプトは“自分だけのヴィンテージ”

 大手アパレルで長く研鑽を積んだ経験から、「糸から選定して素材作りを学べた事は大きな財産」と振り返る塚崎デザイナー。「カレンテージ」でも、長く愛用しているようなヴィンテージライクな素材や加工にこだわり、そこに"今"を感じるひねりを加え、オリジナリティーを発揮している。

 中でも、コレクションの空気を表現する重要なピースがプリントアイテム。塚崎のヴィンテージコレクションに着想したデザインや、アーティストとタッグを組んだオリジナルパターンを多彩に打ち出している。

- COLLABORATION -

デザイナーが印象に残っているコラボレーションはアーティスト 大竹笙子とのタッグ

版画のアートワークをプリントしたアイテムを纏った男性モデル

2022年春夏コレクションより

版画のアートワークをプリントしたアイテムを纏った女性モデル

2022年春夏コレクションより

 塚崎が印象深いコラボレーションとして挙げるのは、2022SSと2022AWに実施したアーティスト 大竹笙子とのタッグだという。コラボでは、シーズンのインスピレーション源について話した上で、大竹が自由に版画を制作。「ラフ画から出来上がりまでドキドキしながら仕上がりを待ちました。出来上がった作品を観るとパワーに溢れていたので、とても興奮したのを覚えています。同時にどんな風に服に落とし込んでいこう、とイメージを形にするのに色々と試作しました」と塚崎デザイナー。22SSは版画のプリミティブなパワーをダイレクトに落とし込みたいという思いから、製品にした後に1枚ずつ職人がハンドプリントを実施。22AWではオリジナルテキスタイルにプリントを施したところ、"想定外の失敗が偶然の思わぬ出来上がり"になり、22SSとは異なる繊細で唯一無二の雰囲気に仕上がったという。

 塚崎は大竹とのコラボについて「笙子さんの目線を通したインスピレーションの解釈が自分とはまた違った視点だったり似ているところもあったりと面白くて、ジャズセッションのようなコラボレーションはとても楽しくて印象に残っています」と振り返っている。

- SHOP -

主な取り扱い店舗は、全国の主要セレクトショップ

 カレンテージのアイテムが買えるのはユナイテッドアローズやイエナ、マルティニークといったセレクトショップ。百貨店では、高島屋の自主編集ショップのスタイル&エディットで販売している。

>>ほか取り扱い店舗一覧(2022年6月20日時点)

- COLLECTION -

最新コレクション2022年春夏の特徴

 世界の民族衣装、南米の民族衣装や古布などから着想した作品を創作していたANNI ALBERSのテキスタイル、バウハウスの学生や教師がアメリカに亡命して生まれた伝説のアートスクール「BLACK MOUNTAIN COLLEGE」。これら3つのインスピレーションから、"美しいものは、いつの時代もあらゆる境界線をなくして人々を自由に繋げる"をキーワードに、製作した2022年春夏。アーティストや伝統工芸の職人とタッグを組んで作られたデザインや、ブランドが得意とするオリジナルテキスタイルや細やかな手仕事が盛り込まれたアイテムが揃う。

 トラッドなストライプワンピースからフォークロアなフリンジニット、トライバルなラップスカートまで、幅広いテイストのワードローブを披露。メンズモデルも織り交ぜながら、ジェンダーレスなムードも漂わせた。コレクションのキーになるのは、水彩画のようなタッチで染めたタイダイシリーズ。筒染めや籠染め、板締めといったあらゆる伝統技術を掛け合わせ、1枚ずつハンドダイして独特の色合いをグラデーションで表現。アイテムは奇をてらわずシンプルなリラックスシルエットに終始することで、柄の存在感をいっそう引き立てウェアラブルにまとめた。

- FAVORITE LOOK&ITEM -

ボーダーレスな現代の民族衣装のようなムードが漂う2枚

民族衣装のようなアイテムを纏う女性3人
民族衣装のようなアイテムを纏う女性3人
民族衣装のようなアイテムを纏う女性3人

カレンテージ 2022年春夏コレクション

? ピックアップしたのは、アーティストの大竹笙子による版画のパターンがパワフルで、ボーダーレスな現代の民族衣装のようなムードがモダンに表現されているルックや、伝統工芸染色の職人に様々な伝統染色の方法をミックスして1枚ずつ丁寧に染め上げたシリーズのアイテムを着用したルック。「シャツやニットのレイヤードなどリアルに真似したいスタイリングでありながら、帽子やスカーフの使い方、3人の色バランスなど絵としても素晴らしいです」とコメントを寄せいている。

 また、気に入っているアイテムにも上記の大竹笙子による版画を用いた「CURRENTAGE SHOKO OTAKE」シリーズを挙げている。「洋服に版画しているようなムードを出したくて、形にした後に1枚ずつ職人さんがハンドプリントしてくれています。とても大変な工程でしたが、おかげで版画のパワーを活かした洋服として味わいのある佇まいに仕上がりました。伝統染色のシリーズは、日本の民族衣装である着物からのインスピレーションでイメージを描き、桐生の職人さんに色々な伝統染色方法をミックスして表現してもらいました。色と色が混じり合い、想像を超えた美しい色合いに仕上がっています。1枚1枚染めているので、微妙に染まり方や色の混じり方が違う、全く同じものはない一点物です。どちらのシリーズも年を重ねて着てもかっこいいと思います」。

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取り扱い店舗一覧

HISTORY

主要年表

【2017】
塚崎恵理子が自身のブランド「カレンテージ」をスタート

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