「ジャックムス」とは？——パリコレのスターダムを一気に駆け上がった気鋭デザイナーとブランドの歴史

ウィメンズメンズ

JACQUEMUS

ジャックムス

「ジャックムス」とは？——パリコレのスターダムを一気に駆け上がった気鋭デザイナーとブランドの歴史

ウィメンズメンズ

デザイナーのサイモン?ポート?ジャックムス（Simon Porte Jacquemus）が、フランスで2011年春夏にコレクションをスタート。フェミニニティとマスキュリニティが絶妙なバランスで同居する、モダンなカッティングや立体的なパターンが特徴。巨大もしくは極小のサイズがキャッチーな帽子やバッグが話題に。2017年春夏に披露したつば広の麦わら帽子が大ヒットした。ここ数年はパリ?ファッション?ウイークの公式カレンダーから離れ、ラベンダー畑や小麦畑で男女合同コレクションを発表。雄大な自然を背景にしたドラマチックなショーは、SNSで話題を集めた。

デザイナー

サイモン?ポート?ジャックムス

Simon Porte Jacquemus

南仏出身。18歳でパリに移る。19歳の時、最愛の母の死をきっかけにエスモードを中退。独学でファッションを学び、2009年に小さなアトリエを構え、コレクション製作を始動。2011年春夏にデビューして間もなく、国内外のセレクトショップのバイヤーに注目され、21歳でパリ?ファッション?ウィークの公式スケジュールでコレクションを発表。パリの若手デザイナーの中で最も才能のある一人として注目される。2014年、LVMH モエヘネシー?ルイヴィトングループ主催の若手ファッションコンテスト「LVMHプライズ」ファイナリストに弱冠24歳の若さで選出。翌15年、同プライズの特別賞を受賞した。

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-?BRAND CONCEPT -

強みとなるアヴァンギャルドとリラックスが同居した都会的なリアルクローズ

　「ジャックムス」は、生地をねじったり膨らませたりしてユニークなフォルムを描くなど、遊び心があるデザイン性の高さに定評がある。加えて、太陽や草花といった身近な自然の美しさをクリエーションに反映させることで生まれる、ピュアでノスタルジックな世界観が親しみやすさも感じさせる。ブランド10周年を記念して、故郷プロヴァンスのラベンダー畑で発表した2020年春夏ウィメンズ＆メンズコレクションでは、切れ味の良い構築的なウエアにナチュラルなカラーをのせ、牧歌的なムードも漂わせた。

2020年春夏コレクション

Image by: JACQUEMUS

- CHARACTERISTIC ITEM -

ブランドを象徴するのは、エクストリームなサイズがユニークなアクセサリー

　「ジャックムス」の中でもアイコニックなアイテムといえば、キャッチーなアクセサリー。着映えるデザインのつば広ストローハットはヒットを飛ばし、カーダシアン一家やリアーナをはじめ多くのセレブが愛用して注目を集めた。シグネチャーバッグは「ル?チキート（Le Chiquito）」。ショルダー付きのクラシカルなハンドルバッグで、前面にあしらわれたブランドロゴが象徴的。2019-20年秋冬コレクションでは、AirPodsケース程度の超マイクロミニサイズのバッグを披露した。