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TAAKK

ターク

「ターク(TAAKK)」とは?

メンズウィメンズ
タークの洋服を着た男性モデル
タークの洋服を着た男性モデル

TAAKK

ターク

「ターク(TAAKK)」とは?

メンズウィメンズ
タークの洋服を着た男性モデル

デザイナーの森川拓野が2012年に立ち上げたブランド。"形に、中身に、素材に、技術に、方法に、体験をなぞり新しい体験を重ねる。終わりのない探索をデザイン"をコンセプトに、生地や素材に対する斬新なアプローチを落とし込んだ洋服を提案し続けている。

森川 拓野

Takuya Morikawa

1982年秋田県出身。文化服装学院卒業後にイッセイミヤケに入社。「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」と「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」で企画デザインを担当した後、2013年春夏シーズンに自身がデザイナーを務めるブランド である「ターク(TAAKK)」を立ち上げた。2019年10月、「FASHION PRIZE OF TOKYO 2020」受賞し、2020年1月、初めてパリでショーを開催。2023年春夏コレクションでは、ブランドとして初となるウィメンズコレクションを展開した。

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- BRAND CONCEPT -

デザインという仕事に対するデザイナーの考えを反映したコンセプト

タークの洋服を着た男性モデル

2024年秋冬コレクションより

タークの洋服を着た男性モデル

2024年秋冬コレクションより

 "形に、中身に、素材に、技術に、方法に、体験をなぞり新しい体験を重ねる。終わりのない探索のデザイン"をコンセプトに掲げ、生地や素材作りからクリエイションをスタートさせ、常に新しい表現方法を模索し続けている。このようなコンセプトを掲げた理由についてデザイナーは「デザインとは積み重ねていく仕事だと思っていて、その積み重ねが新しいデザインを創造すると信じているから」と説明する。国内の機屋や工場に足繁く通い、服の根幹とも言える生地開発に注力している。

- CHARACTERISITIC ITEM -

ブランドを代表するアイテム

 デザイナー自身も「独創的なテキスタイルから作られる、日常で着られる服」とコメントするだけあり、テーラードジャケットやシャツ、MA-1など普遍的なものが中心だが、生地開発から創作が始まり、唯一無二のオリジナルテキスタイルを用いたそれらのアイテムは、上質でありながらもどこか違和感を纏い、多くの服好きを唸らせている。中でも異なる素材がグラデーションのように切り替わる生地や、加工ではなく織りによってダメージを表現したデニム生地を使用したアイテムは、ブランドを象徴するものとしてファンの間でも特に人気を集める逸品だ。その一方で「毎シーズン執念をかけて制作しているコレクションの中から定番を決めるのは難しい。明示するのではなく、シーズンを繰り返していくことで自然とブランドの顔が形成されると嬉しい」とも補足し、それぞれのピースにかける想いを語った。

1:デニム地を使用したアイテム

タークの洋服を着た男性モデル

2023年春夏コレクションより

タークの洋服を着た男性モデル

2023年春夏コレクションより

 経年変化した様子を繊細なジャカード織りで表現したデニム生地を使用したアイテムは、「TAAKK DENIM」という、唯一ブランド名を冠に掲げた名で呼ばれている。一般的なデニムパンツとは異なり、生地を制作する段階でヒゲやハチノス、色落ちなどダメージを表現しているため、買った当初から経年変化した様子を楽しめ、完成された独創的な仕上がりを誇る。実際にダメージの入ったデニムパンツをスキャンし、データを収集、その後に生地へと落とし込むことで、本物と遜色ないほどのリアルな加工感を実現しているのが特徴だ。シーズンによってディテールやシルエット、デザインの異なるアイテムが展開されているので、好みに合うアイテムが見つかるだろう。

2:グラデーション生地を使用したアイテム

タークの洋服を着た男性モデル

2024年春夏コレクションより

タークの洋服を着た男性モデル

2024年春夏コレクションより

 日課である生地屋への訪問時に偶然見つけたという、一部分が透けているかのように織られた生地を応用し独自に開発したグラデーション生地も注目を集めている。プリントではなく緻密な織りによって表現されたグラデーションは、色だけではなく素材も変容する驚きの仕上がりで、繊細ながらも圧倒的な存在感を放つ。2024年春夏コレクションでは裾方向にかけてナイロン地のMA-1からコットン地シャツへと変容していくトップスや、中心方向にかけてシャツからノーカラージャケットへと変化していくアイテムを展開。このような意匠性の高い生地を用いながらも、それぞれの生地の持つ特性を存分に活かし、日常使いできるようにウェアラブルなデザインに落とし込むことを意識しているという。

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- WHO TO WEAR -

こんな人に着て欲しい

 デザイナーは「ただおしゃれに着るのではなく、自分自身を持って洋服を選んでくれる人」と語る。トレンドに左右された選択ではなく、その人の生き様の表現の一つとしてタークの洋服を選ぶことができる人に着て欲しいとのこと。著名人の私物としてだけではなくアーティストのライブパフォーマンス衣装として着用されることでも知られている。

- HISTORY -

ブランドの転換点

タークの洋服を着た男性モデル

初めてパリでコレクションを発表した2020年秋冬コレクションより

タークの洋服を着た男性モデル

初めてパリでコレクションを発表した2020年秋冬コレクションより

 「ブランド立ち上げの時と、初めてパリでコレクションを発表した時がブランドの歴史の中で一番印象に残っている」とコメント。その理由として「どちらも、金銭面や身体的にも本当に大変だったから」と当時を振り返る。一方で、ブランドの歴史を通じて未だ達成した出来事も無いとも語り、一見すると順風満帆のようにも見えるブランドの軌跡には、数多くの挫折と失敗の歴史があるようだ。今後の目標について「パリでコレクションを発表し続ける以上は、現地のコミュニティに馴染み、評価されるものを作りたい。目標を常に更新し続け、自分自身に勝ち続けたい」と高みを追求する飽くなき向上心をあらわにした。

主要年表

【2024年】
2024年秋冬コレクションを発表。
2024年春夏コレクションを発表。

【2023年】
2023年秋冬コレクションを発表。
2023年春夏コレクションを発表。

【2022年】
2022年秋冬コレクションを発表。
2022年春夏コレクションを発表。

【2021年】
LVMHヤングファションデザイナープライズのセミファイナリストに選出。
2021年秋冬コレクションを発表。
2021年春夏コレクションを発表。

【2020年】
2020年秋冬コレクションを発表。
2020年春夏コレクションを発表。

【2019年
FASHION PRIZE OF TOKYOを受賞。
2019年秋冬コレクションを発表。
2019年春夏コレクションを発表。

【2018年】
ニューヨークファッションウィークでプレゼンテーションを開催。
2018年秋冬コレクションを発表。
2018年春夏コレクションを発表。

【2017年】
アマゾンファッションウィークに初参加。
TOKYO FASHION AWARDを受賞。
2017年秋冬コレクションを発表。
2017年春夏コレクションを発表。

【2016年】
2016年秋冬コレクションを発表。
2016年春夏コレクションを発表。

【2015年】
2015年秋冬コレクションを発表。
2015年春夏コレクションを発表。

【2014年】
2014年秋冬コレクションを発表。
2014年春夏コレクションを発表。

【2013年】
Tokyo新人ファッションデザイナー大賞を受賞。
2013年秋冬コレクションを発表。
2013年春夏コレクションを発表。

【2012年】
森川拓野によって「ターク」がスタート。

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