テキスタイル/デザインレーベル。ヴィンテージ素材に箔や染、レースをあしらう一点物のアートピースをはじめ、ファッションとしての新しい価値を提案している。企業へのデザイン提供や衣装なども手掛けるなど、布から生まれるデザインを軸に幅広く活動。NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のタイトルバックのテキスタイルを手掛けたことでも注目されている。
YUKI FUJISAWAのコレクション
テキスタイル/デザインレーベル「YUKI FUJISAWA (ユキ フジサワ)」代表。東京都生まれ。
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- BRAND CONCEPT -
「箔や染めでファッションとしての新しい価値を提案する」
ブランドコンセプトに「箔や染めでファッションとしての新しい価値を提案する」を掲げ、ビンテージ素材を用いた一点物の制作のほか、企業へのデザイン提供や舞台衣装など、テキスタイルデザインだけには留まらない活動で唯一無二の存在感を放つ「ユキ フジサワ(YUKI FUJISAWA)」。
既存のファッションサイクルの速さに疑問を抱えていたこともあり、現在は卸メインではなく、公式オンラインでの販売と半年に1度ほどのポップアップを続けている。アトリエショップやオーダー会といった顧客とのコミュニケーションの場も積極的に作っており、世代や性別を問わずファンを拡張し続けている。
- CHARACTERISTIC ITEM -
ブランドの定番のアイテムは箔を施したアランセーターとトートバッグ
ヴィンテージのアランセーターやトートバッグに箔や染め、レースを施すことで新たな価値を見出すことをコンセプトとした一点物の定番シリーズ。ブランドでは「時間の経過で生まれる箔の変化」を前向きに捉え、経年変化していく様子が人それぞれに異なる様子を美学として考えている。ブランドでは、経年変化していく様子がそれぞれの人で異なることを美学として捉えており「移り変わる箔の変化」をこのシリーズのコンセプトにしている。
? 箔シリーズの中でも特に人気が高いのが、ブランドの代表作となる「アランセーター」だ。デザイナーが自ら買い付けた白いアランセーターを染め直し、それぞれの佇まいや風合いを活かしながら箔を乗せて新たな表情を加えていく。定期的に開催しているアランセーターのオーダー会では、顧客の要望に合わせて箔の位置などを決めるセミオーダー形式での販売も行っている。
アランセーター
Image by: YUKI FUJISAWA
トートバッグもブランドのアイコン的な存在として、シーズンを問わず人気の高いアイテムのひとつだ。ヴィンテージのほころんだ箇所を修復したりと、しっかりと時間をかけメンテナンスを行うところからバッグの制作がスタートする。本体のデザインを活かしながら箔を施していくのでそれぞれ違った表情に仕上がり、唯一無二のバッグとして生まれ変わっていく。デザイナーは「愛用する中で徐々に馴染んでいく箔の変化も一緒に楽しんで欲しい」と語っている。
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- PERSON -
ブランドと関わりの深い人物は、シンガーソングライターのカネコアヤノ
デザイナーが関係の深い人物として挙げるのが、シンガーソングライターのカネコアヤノだ。表参道ROCKETで開催したユキ フジサワの展示「"1000 Memories of" 記憶のShop」に、カネコが訪れたことがきっかけで2人は知り合ったという。
2019年9月に開催されたカネコアヤノの単独演奏会「燦々」では、ユキ フジサワが衣装を担当。「彼女の強さが客席へまっすぐ届くように、華美にならない足し引きのあるデザインをいつも考えています」とデザイナーが話すように、カネコの優しさと温かさのある世界観を衣装を通して表現した。「燦々」以降も、キッド フレシノ(KID FRESINO)とカネコのコラボレーション楽曲のMVなどで衣装を担当しており、様々な作品を通して2人の創作を見ることができる。
カネコアヤノ 単独演奏会「燦々」
Image by: YUKI FUJISAWA
また、ユキ フジサワの2019年秋冬コレクションではモデルとしてカネコが登場。藤澤やカネコとも交流の深い木村和平が写真を担当した。カネコの自然な表情と穏やかな日常の風景を通して、アランセーターの魅力を改めて感じるルックに仕上がっている。
2019年秋冬コレクション
Image by: YUKI FUJISAWA
- COLLABORATION -
印象に残っているコラボレーションは、音楽家の青葉市子とのシューティング
デザイナーはこれまでのコラボレーションとして、2020年秋冬に発表した音楽家の青葉市子とのシューティングが印象に残っているという。「NEW VINTAGEの考え方を受け継いだバロックパールのジュエリーを制作し始めた頃、ちょうど彼女も最新アルバム『アダンの風』を作り上げていて。まるで天使のような有機的なシェイプのジュエリーと音楽が共鳴し、偶然が重なった思い出深い時間でした」と当時のことを振り返る。
バロックパールのジュエリーや100年前のアンティークレースが金属となって型どられたお皿などがアクセントとなり、繊細で美しい世界観が見事に表現された。
2020年秋冬コレクション
Image by: YUKI FUJISAWA
- HISTORY -
原美術館で開催した初となるプレゼンテーションが、ブランドの重要歴史
2019年に原美術館で開催したプレゼンテーション「1000 memories of」。原美術館の建物が経験してきた物語に思いを巡らせながら、参加者が持ち寄るそれぞれの記憶の風景を金色の箔でトレースする「記憶のWorkshop」と、モデルインスタレーションの二部構成で発表した。
デザイナーは、このプレゼンテーションについて「以前から記憶や時間など目に見えないものに対して興味があり、誰かの記憶を元々の記憶に重ねるとどうなるんだろうという試みから始まりました。染みや修繕の跡が残ったヴィンテージの最初の持ち主は、まさか100年後にこうして金箔を施して美術館に飾られるなんて思ってもみなかったと思います。そこにすごく浪漫を感じました」と振り返る。
主要年表
【2023年】
新作お披露目会を開催。
デザイナーの藤澤ゆきがトークイベント登壇。
【2022年】
星々をイメージした新作ジュエリーを発売。また、ニットアイテムを編み直すプロジェクトを始動。
キュレーターにユキ フジサワを迎えたイベントが伊勢丹新宿店で、三越銀座でポップアップが開催された。
【2021年】
NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のタイトルバックのテキスタイルを制作。また、ファッションにフィーチャーした「文學界8月号」で、ファッションと文学を切り口に朝吹真理子と村田沙耶香とともにワンピースを作る過程を描写した特集を掲載。
表参道スパイラルにポップアップショップを出店し、アンティークレースを模った新作のシルバーリングやバロックパールの耳飾りなどのアパレルアイテムを展開。
【2020年】
父?緑朗氏が主宰するメンズブランド「ハンドルーム(HAND ROOM)」とのコラボレーションで初となるメンズアイテムを発表。
また、イラストレーターのあんこ(ancco)とキッズベビー服メーカー「シェヌバイナラハラニット(Chêne by Narahara Knit)」とのトリプルコラボレーションによるキッズ服を発表。伊勢丹新宿店本館6階=リ?スタイル キッズと三越伊勢丹公式オンラインストアで発売した。
【2019年】
ワークショップとトークから構成される参加型イベント「"1000 Memories of" 記憶のWorkshop by YUKI FUJISAWA」の一環として、ブランド初となるプレゼンテーションを原美術館で開催。
また、表参道にオープンしたラコステの期間限定ショップで、YUKI FUJISAWAの一点物ヴィンテージポロシャツを発売。箔プリントを施す「UPCYCLEオーダー会」を開催した。
【2017年】
レース衣料などを販売する「さえら」から、ユキ フジサワがディレクションする新フ?ラント? 「オーハ?ーレース(overlace)」がデビュー。2018年春夏シース?ンにデビューコレクションを披露。(2019年にディレクターを退任)
【2016年】
「2016年度 Tokyo 新人デザイナーファッション大賞」プロ部門入賞を果たす。
【2015年】
2015年春夏コレクションでは、「forget-me-not/勿忘草」をモチーフに花びら一枚一枚に染めを施し、アトリエ染花が花の形におこしたアクセサリーラインを披露。
【2011年】
テキスタイル?デザインレーベル「ユキ フジサワ」をスタート。
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