
「キコ?コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」が発表した2026年春夏メンズコレクション。
「キコ?コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」の2026年春夏メンズコレクションは、「架空の島にある小さな町での1日の流れ」を表現。どこか現実から離れた、外の世界のトレンドや常識に縛られないその場所で、人々は目覚め、1日の準備をし、仕事をしてティーブレイクをとり、家に帰り、おしゃれをして夜に繰り出す。そうした日常が続く暑い夏の日をイメージした。その町の情景はツイルやメッシュ、レザー、コットンといったテキスタイル選びや、その組み合わせのコントラストや調和など「素材」を起点に描き出した。日本製のストーンウォッシュデニム、読谷山焼の釉薬からインスパイアされたオーバーダイ加工のジャージーなどを通して、長く着込まれたような経年変化を表現した。このほか、今シーズンはファインテーラリング素材にも注力。ルーズウィーブのストライプコットンをはじめ、モザイク柄やグリッドパターンのウール、軽やかで起毛感のあるフランネル、フリンジつきジャカード、シアサッカー風の波打つウールなどの多くの生地はイタリア?プラート老舗生地メーカー「ラニフィチオ?ルイジ?リッチェリ(Lanificio Luigi Ricceri)」と共同で開発したという。コレクションノートには、朝の5時50分から深夜の1時11分まで、細かく時間を刻み、そのイメージするテキスタイルの素材と色が記された。
ショーは、ファーストルックから順に1日の流れを時系列で進行。シルエットはアーキタイプを軸に、シグネチャーである緻密なカットや構築美にこだわりつつ、ディテールは極力控えめにすることで素材そのものの魅力を打ち出した。朝をイメージした冒頭のルックは、ブルガリア軍のパジャマから着想を得たリラックス感のあるエレガンスを、抽象化されたペイズリーツイルやシワ加工のフローラルコットンを通して描き、昼は「仕事着」の機能性と即興的な組み合わせを、デニムのセットアップやコットンのジャンプスーツで表現。夕方から夜にかけては、ドレスアップの高揚感を感じさせるイブニングウェアへと展開し、ブレザーやトラウザー、ロングコートが登場し、ブランド初となる日本製のオリジナルスーツ生地を使用したアイテムを披露した。ウェアやアクセサリー、シューズ、ジュエリー全体に亜熱帯のハイビスカスから着想を得た新開発のスチールビーズや留め具をあしらった。
新作のファブリックバッグは、ブルガリアのバグパイプや羊飼いのポーチをオマージュ。「アシックス(ASICS)」とのコラボレーションによるタビランナーは今シーズンも継続し、グラデーション仕上げと60年代風タイポロゴを採用した。
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